第84話 ページ34
中原side
中原「あつっ…」
手にはねた湯が水になって消える
中原「はねんじゃねェよ…」
文句を云いながらも珈琲を入れソファの沈む
中原「………」
二年…
あれから二年経ったのにAはまだ地下…。
地下に凸ろうとして何度ボスに止められたかしれない
中原「はーっ…。とんだお嬢様だぜ___」
貴女「悪口ですか?」
中原「ブフォーッ」
貴女「……」
中原「なっ、Aっ!!」
貴女「お久しぶりです、お待たせしま、」
中原「待たせすぎだ…」
口元の珈琲を拭い音もなく現れたAを腕に抱く
貴女「中也さんだ…」
中原「何云ってやがる…。遅ェよ」
貴女「すみません」
中原「たく……」
しばらく、離れたくない…
貴女「中也さん?」
中原「…今日は何すんだ」
貴女「何もありませんけど…首領にしっかり休むよう云われました」
中原「…ちょっと待ってろ」
片腕はAを離さないまま携帯を取り出す
中原「…ボス、中原です。…はい。
…その事で、今日は俺休みに__何笑ってンすか」
俺からの電話がわかっていたのか即答で非番を貰えた
中原「今日は家で過ごそうぜ」
貴女「はい」
中原「座ってろ」
ソファに座らせ珈琲をもう一杯入れる
中原「ん。」
貴女「ありがとうございます」
中原「おう」
真隣に座り頬杖をつきながらAを眺める
貴女「…なんですか」
中原「どうだった」
貴女「楽しかったです。ヴェルレエヌさんいい人でした」
中原「俺はまた一人になって一日千秋の想いで過ごしてたってのに
楽しかっただ、他の男を褒めるわ、いい加減にしろよ」
貴女「痛い」
頬をつまみ少し揺さぶった
中原「出会った頃は野良猫みてぇだったくせに
でかくなりやがって」
貴女「そう育てたのは中也さんです」
中原「ンだよ、少しは可愛い反応しろよな」
貴女「………」
想いを伝える前のつんつんしたAに戻っている
諦めて珈琲を口に含んだ
貴女「…私だって……貴方に会えなくて寂し、かった…んですから…」
中原「ん''っ…」
貴女「中也さん?」
中原「ゴホッゴホッ」
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高杉りた(プロフ) - 宇宙さん» コメントありがとうございます🥹そうです!誕生日です!気づいて貰えて嬉しいです✨絶対会話に4分もかかってないけどどうしてもやりたかったです笑更新遅めですが引き続き楽しんでいただけると幸いです😌 (2月19日 10時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - 89話の中也と太宰ちゃんの通話時間は、中也の誕生日と同じ数字ですね! 意図されてなかったらすいません! 今一気に読ませて頂いてるんですが、最高です! (2月18日 8時) (レス) id: 903686ae9a (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あ、あ、、あぁああ、、、😵💫🌀💗最高すぎます🥹🫶🏻続き待ってます!!!! (1月12日 19時) (レス) @page21 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽて - やばいやばいやばい!かっこいい、、!続き楽しみにしてます! (1月11日 20時) (レス) @page21 id: d1b129b244 (このIDを非表示/違反報告)
Efu(プロフ) - え、待って好きすぎるんだが???🤦♀️🤦♀️🤦♀️ 続き待ってます!! (1月9日 2時) (レス) @page11 id: c48b566125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2024年1月5日 18時