検索窓
今日:2 hit、昨日:118 hit、合計:30,766 hit

第82話 ページ32

貴女side





貴女「暗殺王って…ポール・ヴェルレエヌ…?」



森「そうだよ」



中原「……何故、」



森「彼は異能について詳しいからね。


それに暗殺術なども習うといい。」



貴女「…確かに、」



森「いつ動くか分からない探偵社から君を奪われる心配も無くなる」




中原「それって」




森「異能を扱えるまで



地下で過ごすのはどうかね」




中原「……」





中也さんが反対の目をしている





貴女「私がこの異能を扱えるようになったら


マフィアに大きく貢献出来ますか」




森「もちろんだ。幹部の序列も覆るだろう」




貴女「分かりました。行きます」



中原「待て、一度地下に入れば目標達まで出られない」



貴女「必ず出てきます」



中原「…その間俺は、」



貴女「すぐ戻ってきますから」



中原「やっと戻ってきたと思ったのに…お前は…」





似合わない顔と声色に首領も驚く





森「あの中原中也にこんな顔させるなんて


やはり太宰くんの妹だね」




中原「いや全然似てないです」




森「似てるなんて云ってないよ」



中原「ボス………」





森「まあ、Aくんが決めたことだ。


背中押してあげなさい」




中原「…そうですね」





眉を八の字にして笑う中也さんに連れられ



地下にたどり着く






貴女「では中也さん、しばらくの間__」





扉を前に振り返れば甘い香りが鼻をくすぐる



ふわりと彼の外套が視界に入ると同時に私は腕の中にいた





中原「…早く戻ってこいよ」



貴女「はい」



中原「待ってる。」



貴女「…はい」





離れていく温もりが名残惜しい




だけどこれ以上は、覚悟が鈍る…





貴女「……中也さん。」



中原「なんだ」





扉に手をかけ一呼吸置いた





貴女「好き、ですよ」



中原「なっ」



貴女「それじゃ」








中原「…………ずりぃだろ…」

第83話→←第81話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
156人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

高杉りた(プロフ) - 宇宙さん» コメントありがとうございます🥹そうです!誕生日です!気づいて貰えて嬉しいです✨絶対会話に4分もかかってないけどどうしてもやりたかったです笑更新遅めですが引き続き楽しんでいただけると幸いです😌 (2月19日 10時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - 89話の中也と太宰ちゃんの通話時間は、中也の誕生日と同じ数字ですね! 意図されてなかったらすいません! 今一気に読ませて頂いてるんですが、最高です! (2月18日 8時) (レス) id: 903686ae9a (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あ、あ、、あぁああ、、、😵‍💫🌀💗最高すぎます🥹🫶🏻続き待ってます!!!! (1月12日 19時) (レス) @page21 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽて - やばいやばいやばい!かっこいい、、!続き楽しみにしてます! (1月11日 20時) (レス) @page21 id: d1b129b244 (このIDを非表示/違反報告)
Efu(プロフ) - え、待って好きすぎるんだが???🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️ 続き待ってます!! (1月9日 2時) (レス) @page11 id: c48b566125 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高杉りた | 作成日時:2024年1月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。