第78話 ページ28
貴女side
芥川と目を合わせない兄さんは
マフィアの顔だろうか
太宰「遊撃隊と幹部がここで何を?」
貴女「答えると思いますか」
太宰「そうだねえ、じゃあ質問を変えよう
何故私を探しているのかな」
貴女「探していません」
太宰「芥川くんはそうはいかないみたいだけど」
芥川「………」
目を伏せた芥川の顔色を伺う
芥川「…………貴方に用がある訳ではありません」
太宰「ふーん。」
何時もの勢いがない芥川に私達を疑う兄さん
この状況、そう簡単に抜け出せない
ならばいっそ
貴女「兄さん」
太宰「なんだい」
貴女「ポートマフィアに
戻りませんか」
太宰「・・・
何その提案。笑えないんだけど」
芥川「おい、」
貴女「私と一緒にマフィアで生きる気はありませんか」
太宰「君と…?」
貴女「はい」
太宰「…それは嬉しい話だ
だけど云っただろう。私は人を救う側にな、」
貴女「兄さんにとって正義も悪も大差ないのでは」
太宰「っ、」
何気ない一言だった
それなのに兄は目を見開き汗を流した
太宰「……その1ミリの差が
どれだけ大きいか…。」
芥川「…太宰さん、」
太宰「…A。君は最初人を撃てなかったようだね」
貴女「……」
太宰「何故今は撃てる?」
貴女「……あなたを撃った事がきっかけで」
太宰「人を撃つ前の君と今の君。
その差は大きいはずだ」
貴女「…そう思います」
太宰「だがマフィアである君にその差は重要か」
貴女「…いえ」
太宰「私を撃った。そんな些細な一つ一つが大きな差を生み出す
わかるかい」
貴女「……」
秋の静けさのような瞳が暗く沈んでいく
太宰「私は君を入れる組織を間違えたようだ」
貴女「兄さ、」
太宰「危険を伴ってでも私が守るべきだった」
貴女「っ!」
途端に手首を捕まれ抵抗するも
その細身の体からとは思えない力で引っ張られる
芥川「待ってください太宰さん!!」
太宰「…なんだい。君に用はないのだよ芥川くん」
芥川「その者はポートマフィア幹部。
何処へ連れていく気ですか」
太宰「探偵社に決まっているだろう」
芥川「組織脱退の次は幹部攫いですか
僕とてポートマフィアの狗である故
これ以上は見逃せません」
貴女「芥川、」
太宰「面白い。良いだろう。
君達二人なら私に勝てるかもね
やってみ給え」
156人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高杉りた(プロフ) - 宇宙さん» コメントありがとうございます🥹そうです!誕生日です!気づいて貰えて嬉しいです✨絶対会話に4分もかかってないけどどうしてもやりたかったです笑更新遅めですが引き続き楽しんでいただけると幸いです😌 (2月19日 10時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - 89話の中也と太宰ちゃんの通話時間は、中也の誕生日と同じ数字ですね! 意図されてなかったらすいません! 今一気に読ませて頂いてるんですが、最高です! (2月18日 8時) (レス) id: 903686ae9a (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あ、あ、、あぁああ、、、😵💫🌀💗最高すぎます🥹🫶🏻続き待ってます!!!! (1月12日 19時) (レス) @page21 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽて - やばいやばいやばい!かっこいい、、!続き楽しみにしてます! (1月11日 20時) (レス) @page21 id: d1b129b244 (このIDを非表示/違反報告)
Efu(プロフ) - え、待って好きすぎるんだが???🤦♀️🤦♀️🤦♀️ 続き待ってます!! (1月9日 2時) (レス) @page11 id: c48b566125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高杉りた | 作成日時:2024年1月5日 18時