第7話 ページ7
貴女side
昨夜の黒い車に乗り
ポートマフィアの拠点へ向かう
中原「いいか太宰。
お前は本来なら殺された人間だ」
貴女「…はい」
中原「俺が手前を気に入ってポートマフィアへ勧誘した。
手前が入ったのは死ぬのが怖かったから、だ」
貴女「…はい」
中原「なんて答えていいか分からないことを聞かれたら黙ってろ。俺が答える」
貴女「…はい」
中原「…もうそろそろだ。」
貴女「……」
そう言った瞬間
中也さんの顔つきと雰囲気が変わる
口の端を固く結び近づきがたい空気だ
中原「行くぞ」
貴女「……はい」
車から降り
大きな建物へ足を踏み入れる
黒い男「…」
中には黒い男がたくさんいて
中也さんを見た瞬間両端へ並んだ
黒い男「お疲れ様です」
中原「あァ」
黒い男「お疲れ様です」
貴女「えっ、」
何故か私にも頭を下げる黒い男達
昨日は殺されそうだったのに…
中原「手前は五大幹部、中原中也の直属部下。
このホールにいる誰より身分は高ェ」
貴女「……」
急な出世だ
それからもすれ違う人達はみな動きを止め頭を下げた
そして
中原「ボス。中原です。部下を連れて来ました」
森「…入りなさい。」
扉が開き
広い部屋の中央で椅子に座る一人の男
中原「ボス。」
貴女「…………太宰Aです…」
森「君が…太宰くんの妹…」
表情は動かないが私を警戒するような目つきだ
森「……そうか。
貴女「……はい」
森「私は組織の規定により、太宰家を暗殺するよう指示したんだが
なぜ君は生きているのかね?」
貴女「……中也さんに、生かされました」
森「中也くん」
中原「はい」
森「なぜ、裏社会に縁のない彼女を?」
中原「…あの太宰の妹です。何かしらの力を持っていると思いました」
森「…力、ねェ。調べによると彼女は異能力を持たない。
それでも何か持っていると?」
中原「はい。あと、顔がタイプでした」
森「・・・
フフ…。やはり君は面白いよ」
急に何を言い出すのかと思えば
ポートマフィアの首領は目を丸くしたあと笑いだした
森「それで、君はなぜ彼を受け入れたんだい」
貴女「…死にたくなかったから、です」
中也さんが用意した答え通り答える
森「……いいだろう。組織と中也くんのために尽くしなさい」
貴女「はい」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時