第5話 ページ5
中原side
中原「ったく…あのタコ…」
リビングのソファに深く沈みポケットからあるメモを取り出す
『横浜○○に私の妹がいる。
妹だけは殺さずマフィアとして君のそばに置いてくれ。
太宰』
中原「これだけじゃ俺もどうするべきかわかんねェっつうの
だいたい…行方も知らせず勝手に抜けやがって、」
メモをポケットに戻し帽子を顔に載せる
中原「…………」
しかし不憫な娘だ
兄の勝手な行為で両親は死に
己はマフィアの一員。
陽の当たる世界で平和に暮らして来た娘が
いきなりマフィアとして生きろなんざ
畜生だなあの兄は
中原「まァ…受け入れる俺も俺だがな」
貴女「上がりました…」
中原「…おう。早ェな」
貴女「…」
中原「なんだその目は」
どことなく
あのぽんつくに似ている
黒く長い髪は少しの風でも揺れ
冷たい色の瞳を長いまつ毛がおおっている
いや全然似てねェ
貴女「………なんですか」
中原「手前、あいつと違って綺麗な顔してンだな」
貴女「っ」
中原「そんな驚くかァ?よく言われんだろ」
貴女「…」
中原「いくつだ」
貴女「…16です。中也さんは、」
中原「太宰と同じ18だ」
年下には見えねェ落ち着きと整った顔立ち
中原「今日はもう寝ろ」
貴女「……」
中原「明日からマフィアとして育てる。
楽じゃねェから休めるうちに休んどけ」
貴女「………」
表情を変えず部屋に戻った妹は音を立てなかった
中原「………マフィアの才能ありか?」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時