検索窓
今日:67 hit、昨日:37 hit、合計:55,394 hit

第29話 ページ29

中原side




中原「………なんだ、さっさとしろ」




静かにその場を去ったAが心配で太宰の引き留めを疎ましく思う





太宰「まず、彼女を守ってくれてありがとう」


中原「…」


太宰「経った数ヶ月で立派に育てたものだね」


中原「あいつの才能だ」


太宰「そう…思うだろ」



中原「…何が言いてェ」



太宰「………中也。私が彼女をポートマフィアにした本当の理由は別にある」



中原「………」




きっとまた惨いことを言うんだろう





太宰「彼女は見ての通り私と





ポートマフィアに復讐を誓う。」




中原「なっ」




太宰「だが中也は彼女を支えてくれ。


そして……………Aを…







.











.









ポートマフィアのボスにするんだ」




中原「…何言ってやがる…また変な薬でも飲んだのか」



太宰「中也。あの子には才能があるとわかっただろう」





『こいつは人の上に立つ器だ』




中原「……



俺に現ボスへの背信行為をしろってのか」



太宰「…そうだ。」



中原「…………」





いや……



こいつの本当の狙いはAをボスにさせることじゃねェ




俺がAから目を離さない状況を作るためだ…




Aが地位をあげればあげるほど俺は独り立ちを認め自由にさせる




だがAにとって一番安全なのは俺の隣だ




俺が独り立ちのAから目を離さないようにさせるには




地位を上げボスに近づきやすくなったAに目を貼ること




中原「………」



相変わらずの悪知恵だぜ…




太宰「頼めるかい」



中原「……ンな回りくどいことしなくたって

俺ァあいつを手放すつもりは……」



太宰「中也?」




中原「っ…………」





俺、今なんて……………





中原「な、なんでもねェ!」



太宰「君こそ酒にでも酔っているのかい」



中原「うっせぇ」



太宰「………………


中也。」




中原「あァ?」



太宰「…………妹を、頼む」







中原「………………手前の頼みなんざきくかよ、くそ太宰」

第30話→←第28話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。