第25話 ページ25
貴女side
俯いていると中也さんが背中を叩いた
貴女「いっ」
中原「ンなもん、ギリギリまで触れなきゃいいだろ」
貴女「敵を倒すまでですか」
中原「あァ」
貴女「それからだと汚濁が止まる前に身体が限界を、」
中原「触れてる時間が長いと無効化までの時間は早くなる。
だったらそうすりゃいい。
安心しろ。俺ァ汚濁状態だろうと
必ずお前を傷つけないと約束する。」
貴女「…………」
まさか
あの時も記憶はあったのだろうか…
あの化物を倒したとは思えない優しい手で
私に触れたあの時のことを…
貴女「………こんな…兄に劣る異能を…私を…
信じてくれるのですか」
中原「もちろんだ。劣るなんざ思っちゃいねェがな」
貴女「…中也さん」
中原「頼りにしてるぜ。さ、帰んぞ」
くしゃくしゃと頭を撫でられ
先を行く彼の後を追う
貴女「……没落貴族です…」
中原「なんだ?そりゃ」
貴女「そのままですよ…。落ちた貴族」
中原「……俺ァそう思わねェが
それでもあの時俺を救ったのは手前だ。
手前のその異能がなきゃ俺ァここにいねェのさ」
貴女「……中也さん…」
たった2つしか違わないのに
彼はどうしてこんなにも大人なのだろうか
一体どんな人生を歩んだら
あなたみたいなかっこいい人になれるだろうか…
中原「どんどん成長していくな」
貴女「…中也さんのおかげで」
中原「とんだ拾いもんだ」
ケラケラ笑う中也さん
貴女「そういえば中也さんは何故私を拾っ__」
芥川「ここにいたか。」
中原「芥川?」
突然現れた芥川に身構える
芥川「突然すみません中也さん。」
中原「構わねェが、要件はなんだ」
芥川「そこの太宰Aに用が…。」
中原「私闘は、」
芥川「しません。
…そう構えるなA。貴様にいい情報だ」
貴女「…………いい情報?」
芥川「…太宰さんが
.
.
見つかった。」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時