違った道の隻眼女7【坂田銀時】

第345話 ページ46

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たった一瞬の隙に






万斉｢っ、｣






銃弾が飛んできた







貴｢万斉！！！｣







ヘッドフォンが落ち主の声がよく聞こえる



だがしかし





万斉｢振り向くな！！｣





貴｢万斉…｣





万斉｢振り向くな。前を向け！A！！｣




貴｢ば、…｣







Aに銃口を向ける天人に刀を投げる






貴｢ばんsっ｣





ドォォオオオオン






瓦礫を利用し分断




爆風で上手く別通路へ誘導できたか







貴｢万斉！！万斉！！｣





万斉｢……｣







瓦礫の山の向こうに微かに聞こえる






ﾋﾟｯ






貴｢万斉！｣






万斉｢走れと言ったはず｣






機械音に反応し手首にそう返す






貴｢ふざけんじゃねぇ！お前を置いて行けるわけないだろ！お前が居なきゃ私は…！｣





万斉｢A。主はもう一人ではござらん｣



貴｢お前何言って…｣



万斉｢それは主が一番わかっているはずだ｣



貴｢そうじゃねぇだろ！

どれだけ多くの仲間が集まろうが！

どれだけ事が上手くいこうが！

私はお前がいないとなんの意味もねぇんだよ！！！｣




万斉｢…鬼兵隊総督が聞いて呆れる…


さっき申したではござらんか…


誰の屍を踏み台にしようt｣





ドォォオオオオン






瓦礫の山が吹き飛び



まだ治まらない砂埃の中






貴｢そこで大人しくしてろ万斉



こいつら全員私がぶっ潰す｣






万斉｢A、、｣







これがこの女の本当の姿というのか






目が合うだけで体が強ばる鋭い瞳


ゆらゆら漂う黒い靄






天｢う、うちころs…ぐはっ！｣






来島｢万斉先輩！い、一体何が起きて…｣



万斉｢…拙者にも…わからんさ…｣







次々と血飛沫をあげ倒れていく天人達




風が通ったその一瞬で無惨な骸に







天人｢このぉぉぉおお！｣




ｻﾞｼｭｯ



天人｢………｣





ﾊﾞﾀﾝ







来島｢あ、あんなにいた天人達が…一瞬で…｣






万斉｢…｣




貴｢……これで



これで一緒に走れるだろ…｣





万斉｢A…｣






貴｢…もう私を一人にするな…万斉｣

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