違った道の隻眼女7【坂田銀時】

第326話 ページ27

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銀時｢絶対俺のが先



だって俺がした約束10年前だもん｣





神威｢自分で記憶塗り替えたんじゃないの？｣






銀時｢なわけあるか｣






神威｢俺は20年前だし｣






銀時｢お前そんなに生きてないだろ｣






万斉｢拙者は30年前でござる｣





銀時｢お前は年齢不詳だがあの女生きてないだろ｣






神威｢細かいことはいいだろ


さっさと決着つけようよ｣






銀時｢俺はいつだっていいんだぜ｣






万斉｢断る


Aが療養中と言ったでござろう


そして拙者の約束が先約。日を改めろ｣







そう言い残し今度こそあいつの元へ向かった万斉






銀時｢……だってよ｣





神威｢仕方ないものは仕方ないよ


結局はAが選ぶんだしね｣






銀時｢まぁな｣





神威｢ところであんたはなんの約束をしたの｣





銀時｢……｣





神威｢教えてよ｣





銀時｢…全て終わったら…俺から伝える。って｣





神威｢全て？｣





銀時｢攘夷戦争だ｣





神威｢…そうか。あの中で……｣





銀時｢攘夷戦争は終わったが俺たちの戦いは終わっていねぇ


あいつが受け入れてくれるかもわからねぇ｣






神威｢…｣






銀時｢師を助けに行った負け戦より負け戦さ｣






神威｢……俺さ宇宙でAと出会って、



それからずっと一緒にいたんだけど


Aが時折見せる憂いはきっと、｣






銀時｢俺じゃねーよ｣






神威｢え？｣






銀時｢俺じゃない。｣





神威｢いや、でも＿＿｣





銀時｢…俺じゃねぇさ……


少なくとも俺より



万斉に神威。お前達を思ってたんだろうよ｣






神威｢…俺は振られっぱなしなんだけど｣





銀時｢そうじゃねぇ。



守るものが増えたことに憂い嘆いていたんだろうよ｣





神威｢………｣





銀時｢はぁ…。立派立派。


全てを失ったと思ってた俺たちだが…



しっかりお前も抱えてたんじゃねぇか…。｣






まつ毛を伏せる神威を見ればわかる






こいつらも鬼兵隊も



消え入りそうなお前を守らんと集った





そしてそんな奴らを守らんとお前は立ち上がった






銀時｢優等生だよ…破門なわけあるか…｣






ちゃんと俺たちの仲間



吉田松陽の弟子やってたんじゃねぇか……

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