違った道の隻眼女7【坂田銀時】

第321話 ページ22

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神威｢A…｣



貴｢なんだ｣








やっと目覚めた眠り姫が前よりずっと愛しく感じる





でも俺たちは




神威｢…あの化物倒すんだよね｣




貴｢……｣






あの威力を目の前で俺は見た





神威｢…俺、あんただけは……｣




ｺﾂ


神威｢いて｣







小突かれた額をさする





神威｢何すんのさ｣




貴｢まさかお前、私があんな烏ごときに負けるとでも思ってんのかァ？｣





神威｢烏ごときって、あれは化もn＿＿＿｣




貴｢悪逆非道の徒、国家転覆を目論む反乱分子を育成する悪の巣…松下村塾の吉田松陽…



その弟子、なめんなよ？｣





神威｢A……｣






あの銀髪侍との戦いに俺は吹っ切れたものがあった




Aもそうなんだろう





じゃなきゃ





こんな現実を受け止めれるわけないよね…







深さだけは変わらない鋭い瞳が





俺を





鬼兵隊を





坂田銀時を






見据えていた







神威｢守るものが増えたみたいだね…｣





貴｢いつになく寂しそうじゃねぇか



そんなに私が心配か？｣






神威｢そうじゃないよ｣






貴｢ﾌｯ…。


まぁ心配せずとも私は病み上がり…

傷もまだ癒えていない




あいつらが動くまでの間



私に付き合え。神威。万斉。｣






俺以外の名に廊下の角を見やる






万斉｢…たまたまでござる｣




神威｢嘘だー｣




万斉｢またうちの総督をたぶらかしよって｣




神威｢早い者勝ちだよ｣






貴｢…あれ｣






キョトンとするAは驚いている





いがみ合いをしてた俺たちが蟠りをなくし話せていることに







貴｢まぁよくわからんがいい光景だ｣






神威｢誰の｣

万斉｢せいでござろう｣





貴｢え？｣







一人の女を守るのに力を合わせた





やり方は違くても惚れた女は一緒なんだ




この上ない理解者だ







神威｢あんたも無事でよかったよ｣



万斉｢主こそ｣











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貴｢え？えっ？｣

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