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双子やからか、昔からモノの好みは似てた。
スポーツも、背丈も、実力も、大体同じくらいやし。
せやけど、
宮侑『俺、Aのこと好きや』
小6の時に、侑から言われた言葉にはびっくりした。
同じタイミングで、同じ女の子のことが好きって、
さすがにそこまで被るなんて思わんやんか？
昔、Aは侑の性格があんまり好きじゃなくて、
変に意地悪されたりした時に、
すぐ俺に電話かけてきたり、泣きついてきたりしてたから、
ちょっと優越感に浸ってたんよな。
俺らが会えんのは1年に2回くらいで、
その期間、彼氏とかはおったんかもしれんけど、
でも最後にAが頼りにするのは俺なんやろなって。
Aも、侑のこと、
なんだかんだ嫌いになられへんことくらい分かってる。
Aも成長して、いろいろ経験して、
なんか「姉ちゃん」みたいにしっかりしてきたけど、
侑のことは特に弟みたいに可愛がってるように見える。
口では鬱陶しそうなこと言ってても、
なんかそうなんやなって思ったりする。
やから嫉妬したんや。
なんで俺の頭撫でてくれへんの、
なんで侑と一緒に寝てんの、って。
今日Aが迎えにきてくれた時、
どんだけ嬉しかったか、Aにはわからんのやろなぁ。
A「そっかー、羨ましかったのかー」
宮治「…なんでそんな嬉しそうやねん」
Aがクスクス笑いながら、言う。
A「治ちゃんは甘えんぼだねー」
宮治「！」
Aが俺の頭をぽんぽん、と撫でた。
小さい手で撫でられる感覚が心地良かった。
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年11月20日 17時
