【食卓】 ページ1
猛「あっ!Aねーちゃんだ!」
自宅から徒歩10分のスーパーからの帰り道。
聞き覚えのある声に振り向くと、
及川の甥っ子の猛と、及川が手を振っていた。
A「猛おかえりー バレーの帰り?」
猛は小バレに通っていて、
及川家のDNAのおかげなのか、結構上手。
ちなみに、たまに近くの公園で一緒にバレーをする仲。
猛「そう!今日徹めっちゃダサかったんだぜ!」
及川「ちょっと猛⁉」
及川をビシッと指差して言う猛。
及川がいじられてるのはいつものことだが、
甥っ子にまでいじられるのは果たしてどうなのか。
A「それはいつもだよー」
及川「Aまで⁉」
笑って返すと、及川は泣き真似をしだした。
ので、無視。
猛「Aねーちゃんそんないっぱい食べんの?」
猛がAの持つスーパーの袋を指差して聞いた。
猛「一人暮らしだろ?」
猛の後ろで、分かりやすくニヤニヤする及川。
コイツ、分かってて何も言わない気だ。
及川「ほんとだぁ〜A1人にしては多いねぇ?」
まぁ確かにそうだけど。
どう考えても女子1人で食べる量じゃない。
A「き、近所にいる犬にあげるんだよ!」
及川「ブフッ」
苦しい言い訳を聞いて吹き出した及川をじとーっと睨む。
及川「い、犬に人間のご飯はやばいんじゃない?
ククッ…っふ、太るよ?」
笑いを堪えながらおちょくってくる及川に、
軽く殺意が沸いたのは絶対に気のせいじゃないと思う。
A「ちょっと太ったワンコの方がかわいいじゃん!」
じゃあ私、ご飯の準備あるから!
と、無理やり話を終わらせて、家まで走って帰った。
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年11月20日 17時