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番外編【#6】 ページ14

A「あのね、お誕生日おめでとう!」


Aがリュックからごそごそ取り出したのは、

綺麗にラッピングされたプレゼント。


黒尾「え。あ…ありがとうゴザイマス」


突然のことに驚いて、うまく言葉が出なくなる。

プレゼントを受け取り、あけていい?と聞くと


A「ここであけんの⁉」


と抑えられた。

今すぐにでも開けたい衝動を抑え、

代わりにAを抱きしめた。


黒尾「…ありがとな」


A「お誕生日おめでとう、私忘れてないよ、ほんとだよ」


黒尾「うん」


Aが俺の背中に、

遠慮がちに手を回した。


A「あとね、もう一個用事あるんだけど、いい?」



Aが指さしたのは、研磨の家。


今日研磨はゲームしてるんじゃなかったっけ?


A「おばちゃーん、こんにちはー」

黒尾「コンニチワー」


「あら!2人ともいらっしゃい〜もう皆きてるわよ!」


Aに促されるまま、家に入って、挨拶をして、

研磨の部屋の扉をあける。


その瞬間。



パァンッ



黒尾「おわっ、え、」



大量のクラッカーを噴射された。





「「「黒尾(サン)誕生日おめでとー!!!」」」





黒尾「え」



顔を上げると音駒のバレー部の面々。



弧爪「Aと俺で企画したんだよ」



研磨がぽつりと言って、

Aが研磨と肩を組んで得意気にピースしてる。





黒尾「うわー…ズリーぞお前ら」




思わず溢れそうになった涙を慌てて拭う。




灰羽「クロさん泣いた!」

黒尾「泣いてねぇよ」


夜久「ま、研磨とAから企画出なかったら

  俺は祝ってないけどな!」

黒尾「やっくん情緒って知ってる?」


山本「クロさん!これ2年からのプレゼントです!」

黒尾「お前らのセンスどうなってんだよ」


犬岡「これ1年からですー!」

黒尾「そうそう、君たちこーゆうのを見習って

  あとやっくんそれ俺のプレゼントだから空けないで」




矢継ぎ早にボケをねじ込んでくるバレー部に

ツッコミを入れる風景を、




Aは楽しそうに見ていた。

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作者名:カカシ | 作成日時:2019年11月15日 15時

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