【及川徹】これを愛と呼ぶなら。#9

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______


お風呂が乳白色で、

少し残念だと思ったのは俺だけか。



風呂場の扉を開けると、

ツヤツヤとした肌を乳白色の湯船に浮かべるAが、


真っ赤な顔を背けた。



及川「つめてー」



Aを端に寄せて、一緒の湯船に浸かった。



そのまま背後から抱きしめると、

驚きの声をあげたが、すぐに大人しく腕の中に収まった。



入浴剤の成分なのか、

Aの肌はすべすべとしていて。


服を着ている時よりも華奢で細い体に、

ふっくらとした胸の感触が腕に直に伝わった。



まだ見たことのない彼女のソノ姿に胸を高鳴らせて、

自分の胸元に抱き寄せた。



Aは、まだ「何考えてんの」とか「馬鹿じゃないの」と

ぶつぶつ文句を言っているが、


俺の腕を振り払わず、

こうして素直に抱かれているのが、





______…彼女が嫌がっていない、何よりの証拠。







A「ひゃぅっ」





耳をかじ、と噛むと変な声が出て。


その声に思わず吹き出すと、

真っ赤な顔で睨み付けられた。






及川「…はー…かわいい」






Aの首筋に顔を沿わせると、

Aは肩を少し震わせて、強張った。



が、すぐに俺の頭に、





及川「！」





Aの小さな手が添えられて。









______…あぁ、どうしよう。

　







及川「…A」


A「…なに、」









______…かわいい、









及川「…いい？」









首筋を舌で撫ぜると、

少しだけ、彼女の首が縦に動いた。

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