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A「…ん、」
ぱち、と目を覚ますとあざらしのぬいぐるみと目があった。
どうやらここは自分の家。
窓の外では、どしゃぶりの雨が降っていた。
______…今日、アキくんとデートの約束してたのに
ところで私、パジャマを着ているし、
髪からはほんのりシャンプーの香りがするのはなぜだ。
______…私、自分でお風呂入った記憶、ないんだけど
…いやいやいや、そんなまさか。
ものすごーく嫌な予感がして、
もぞもぞ寝返りを打ってアキくんに向き直ると、
アキくんがゆっくり目を開けた。
国見「…おはよ、」
A「あ、おはよ…って、あのねアキくん、
私昨日の記憶が…」
治と飲んでいて、途中で眠くて寝てしまって。
それから______…あれ、私どうやって家帰った?
国見「…Aさんから、あいたいってLINEきたから」
A「え、うそ」
国見「それも覚えてないんですか?」
俺が迎えにいって連れて帰りました、と言って
アキくんは私の腕を伸ばして、自身の頭を乗せた。
家に帰ってきて、すぐ起きて
自分でちゃんとお風呂に入ったらしい。
覚えてないけど私、よくやった。
アキくんは腕枕をしたまま、
私の胸元にもぞもぞと近寄って腰を抱きしめた。
A「…今日デート行けないかもねー」
国見「んー…」
窓を打ち付ける雨を見て言うと、
アキくんは、まだ眠いのかさほど興味がなさそうだった。
A「朝ごはん食べる?」
国見「…ねぇ…Aさん」
A「なーに?」
耳に顔を近づけられて、熱い吐息がかかって。
国見「もう少し…このまま腕枕して…?」
A「え…ごはん、は」
寝ぼけているからなのか、
アキくんの珍しい甘えたな声に心臓が跳ね上がった。
国見「だめ?」
A「ぐぬ…」
しかも上目遣いで言ってくるもんだから、
ほんっとたちが悪い。
A「き、今日はやたらと甘えただねー」
______…あぁ、ダメだ
国見「______…甘えてる俺も、好きなくせに」
______…完敗、です
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さむつむ(プロフ) - カカシさん» カカシさん、めっちゃ国見ちゃんだいすきですよね!笑 私も好きです〜! (2020年1月24日 21時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - さむつむさん» さむつむさん、いつも見てくれてありがとうございます!国見ちゃん作るの…すごい楽しかった…(*´˘`*) (2020年1月23日 23時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - うッ!国見ちゃんの『だいすき』かわいすぎかッ…!! (2020年1月23日 16時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - あづさん» あづさんコメントありがとうございます(*´˘`*)かわいいですよね!ご期待に添えるよう頑張ります(*´˘`*) (2020年1月2日 9時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
あづ - あ〜…くにみんかわいい〜! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カカシ | 作成日時:2020年1月1日 11時