検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:36,908 hit

…7 ページ16

______


国見「Aさん。ほら、起きて」


Aさんの肩を掴んでゆさゆさ揺すると、



A「んぅ…」


と、ゆっくり体を起こした。



国見「迎えにきましたよ」

A「アキくんー?」


国見「ちょ、」



Aさんが腕を俺の首に回して、

頬にキスしてきた。



もう、と一旦距離を取って、

宮治に向き直る。



国見「すみません、これお会計は」

宮治「あー、払ってるから大丈夫やで」



宮治が小さく手を振って、

またな、と最後にAさんの頭を撫でた。



宮治「君がアキくん、やろ?」

国見「…はぁ、まあ。」


Aさんの頭を撫でたまま、

俺を値付けするように頭から足先まで見回した。



宮治「…俺の大切な人泣かしたら、承知せんからな」



ぞく、と背筋が強張るのを感じた。


宮治に軽く会釈をして、

Aさんの腕を肩に回して立たせて店を出た。


とはいえ、この酔っ払いAさんを

電車に乗せるのも一苦労で。



国見「ちょっと、歩きながら寝ないでくださいよ」

A「だぁーいじょーぅぶー」



頭はガクガク揺れてるし、

何回か本当に歩きながら寝やがった。



これだと家に帰るのに、

どれだけ時間かかるか分からないしなぁ…。





______…これだけは、絶対嫌だと思ってたけど。






国見「…ほら、」




Aさんの前にしゃがんだ。




A「?なーにー?」

国見「…おんぶ。してあげるから」



俺の心情も知らず、

Aさんはやったーと背中に乗って、俺の首に腕を回した。





______…軽いな、この人






A「アキくんの背中おっきーい」

国見「大人しく寝ててください恥ずかしいんで」


A「なんだよー」



Aさんの、腕に力がこもった。







外が暗くて良かったと思う。








通りかかる人も少ないし、








______…俺の赤くなった顔も隠せるから。

…8→←…6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さむつむ(プロフ) - カカシさん» カカシさん、めっちゃ国見ちゃんだいすきですよね!笑 私も好きです〜! (2020年1月24日 21時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - さむつむさん» さむつむさん、いつも見てくれてありがとうございます!国見ちゃん作るの…すごい楽しかった…(*´˘`*) (2020年1月23日 23時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - うッ!国見ちゃんの『だいすき』かわいすぎかッ…!! (2020年1月23日 16時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - あづさん» あづさんコメントありがとうございます(*´˘`*)かわいいですよね!ご期待に添えるよう頑張ります(*´˘`*) (2020年1月2日 9時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
あづ - あ〜…くにみんかわいい〜! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カカシ | 作成日時:2020年1月1日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。