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散々監督に怒られた後、
帰り道も2人は一切話さず。
気まずい沈黙の中を歩いて帰った。
ご飯を食べて、侑と治が順番にお風呂に入って、
治の髪を乾かしてから、お風呂に入った。
2人が一切話さないから、
私も意地になって仲介役もしてやらなかった。
おばさんには心配されたけど、
大丈夫だから、と押し切って。
ようやく寝る間際になって、
侑の「ウイイレやる？」の一言で会話が戻った。
ウイイレに勤しむ2人をよそに、
誰もいないリビングで今日の代表決定戦のビデオを観る。
イヤフォンで爆音で音声を聞いていたせいか、
集中しすぎていたせいか、
治が隣に座ったことに気づかなかった。
宮治「今日の俺調子悪いから恥ずかしいわ」
A「ぴゃっ⁉」
治がイヤフォンを片耳外して耳元で言った。
驚きすぎて携帯を取り落とす。
A「いつも万全の人なんていないよ」
イヤフォンを何度はめ直しても、
治に引っこ抜かれるので諦めて携帯を置いた。
宮治「…俺な、嫉妬してん」
A「嫉妬？」
ぽつりと言う治の顔を覗き込んだ。
嫉妬されるようなこと、したか？
______…え…嫉妬？
宮治「…侑に、ハンドクリームあげてた」
A「…え」
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年12月12日 1時
