【国見英】これを愛と呼ぶなら。#8

…3 ページ8

結果、

セットカウント2-1で烏野の勝利。


フルセットにデュースを重ねた、

激戦の上での勝利だった。


次いで白鳥沢にもフルセットカウント3-2でまさかの勝利。





烏野が、春の高校バレー全国大会出場を決めた。





_________


須藤「エッ まだ告白してないの⁉

　 もうあれから2ヶ月近く経ってんだけど⁉」


須藤が声を荒げて机を叩いた。


A「だってぇぇ…」


春高終わってからにしよう、とは決めていたけど、

青城とやって、烏野が勝って、


とてもとてもとても喜ばしいんだけど、

負けたチームの女から告白されるのってなんか嫌味？とか



いろいろ考えちゃったら、完璧にタイミングを見失った。



考えすぎて電話もせず、メールも送らず。


今になって『彼女いませんよ』メールに

返信すらしてないことに気づく。


A「タイミング見失ったぁぁ…」

須藤「…だからさ、国見もそうだけど、」


机に項垂れる私に、凛ちゃんがデコピンをして言う。


須藤「及川さんとか菅原さんにも、

　 ちゃんとけじめつけなってば。」


A「ごもっともぉー…」





…あと、鉄ちゃんと京くんも。






須藤「噂をすれば、ホラ、菅原さん来たよ」

A「エッ」





凛ちゃんが指差す方を見ると、

スガさんがお弁当箱を提げてこちらに手を振っていた。

…4→←…2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す