【国見英】これを愛と呼ぶなら。#8

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「国見！コラ寝るな！」


先生に怒られて、体を起こす。



机の下で携帯をコッソリ開いて確認するも、

待ち望んだ相手からの連絡は一切ない。



Aさんから、『彼女いる？』ってメールきて、

おっ、これはもしや？って期待して。


『いませんよ』って返事したのに

そのメールに返信すらないし。




あれ、俺の勘違いだったの？




金田一「国見ー、メシ食おーぜー」



金田一が俺の席まで来たことで、

授業がいつのまにか終了していたことに今更気づいた。


国見「おー…」


来る途中にコンビニで買ったパンの封を切って、

口に入れるがあまり味を感じない。


金田一「なんだよ？」

国見「は？」


金田一「いや、お前最近ずっと、ぼーっとしてんじゃん。」



金田一が、まあいつもだけど、と余計な一言を付け加えて

俺の顔を覗き込んだ。



…金田一は中学が一緒だったから、

俺とAさんが3ヶ月程度付き合っていたことも知っている。



国見「…Aさん、さ」

金田一「ほう」



相談しようか、と口を開いた時、

今このタイミングにおいて、一番会いたくない人が


どこから聞きつけたのか廊下の窓から顔を覗かせた。



及川「あー 国見ちゃんと金田一だー！」


国見「ゲッ…」

及川「チョット国見ちゃん！

　尊敬する大先輩が突然現れてやったのにその反応は何！」


国見「あー…はいはい」








_________…最悪。

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