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A「…ふ、ぁ」
重なった唇の隙間から、
か細い声が出た。
真っ白になった頭が、クリアになり始めてようやく。
今、スガさんにキスされていることを理解した。
A「ま、」
腕に力を入れて、引き剥がそうとするけれど
流石は男子高校生。
全く力が及ばない。
しばらくして、ようやく唇が解放され、
菅原「ご、めん…っ」
と、菅原は顔を真っ赤にした。
じゃあまた明日な!と言って、
逃げるように走り去る後ろ姿を見て思う。
_________…スガさんも、ずるい人。
私が、気持ちが揺れていると分かって、
すぐにそこにつけ込んできた。
家に入って、ソファにへたり込む。
目を閉じようものなら、
蘇るは先程の強引なキス。
思い出して、顔が一気に火照り出す。
A「…あー…」
_________…幼なじみ、だからなのかな
でも、私は
その関係を壊したいと望んだはずで。
鉄ちゃんと、キスしたりぎゅーってしたり、
そんなことをしたいって望んだはずで。
A「んぬぅ……」
勢いよく布団に飛び込むと、
干したてのふわふわした感覚が身体を包んだ。
ベッド脇に投げられたシューズケースにつけられた、
ピンク色のイルカが鈍い光を放っていた。
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カカシ(プロフ) - marindさん» marindさん、コメントありがとうございます(*´˘`*)黒尾編もう少し続きますので、是非お付き合いください(*´˘`*) (2020年1月2日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
marind - 黒尾さんやばい!めっちゃカッコいいいいい!!! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時