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A「どうしたの?」
黒尾〈あー、いや、特に用はないんですケド…〉
もごもごと話す黒尾。
あまりに珍しい姿に、少し動揺した。
黒尾〈今、外か?〉
A「あ、うん!さっき部活終わったとこなの」
妙に気まずい、沈黙が流れた。
……分かっている。
彼は、私の返事を待っているのだ。
A「……あの、ね」
黒尾〈なーに〉
心臓が、強く脈打った。
どくん、どくんと波打って、
握り潰されたのかと思うくらい、強い痛みに襲われる。
顔も体も熱くなって、
自身の顔が紅潮しているだろうことが、
容易に予想できた。
黒尾が、Aが話し出すのをじっと待っている。
A「告白の返事……なんだけど、」
黒尾〈…うん〉
_________…もうちょっとだけ…待ってほしい…です
こう告げてから、あんまり記憶がない。
電話を切って、ぼけーっとしたまま、
気づけば澤村たちの待つ駅へと走っていた。
________…あれ?
_________…どうして、
_____…どうして、今言えなかった?
菅原「A⁉そんな急がなくてもよかったのに…!」
膝に手をついて息を切らすAの背を、
菅原がぽんぽん、とさする。
田中「お前相変わらずはえーな…ライオンかと思ったぜ…」
澤村「ほら、水飲め」
田中が感心したように頷く傍、
澤村がAにペットボトルの水を渡す。
_________…どうして、
_________…どうして、"私も好き"って言えなかった?
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カカシ(プロフ) - marindさん» marindさん、コメントありがとうございます(*´˘`*)黒尾編もう少し続きますので、是非お付き合いください(*´˘`*) (2020年1月2日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
marind - 黒尾さんやばい!めっちゃカッコいいいいい!!! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時