…2 ページ24
______
A「おはよー」
黒尾「…ん」
翌日。
目を覚ますと、Aが運ばれてきた朝食を食べていた。
黒尾「いって…」
椅子に座って寝ていたためか、
全身のあちこちが固まっている。
背伸びをすると、身体中から嫌な音がした。
A「…おかゆ味ない…」
全身麻酔の後のため、食事はおかゆ。
Aはしょんぼりとして、渋々食べていた。
黒尾「体の調子はどうですかお嬢サマ」
A「もう調子がよろしくてよ、セバスチャン」
ニコニコ笑うAの頭を撫でる。
Aは、昨日のことを覚えていないのだろうか。
______…俺の、夢?
しかし、頬にはまだAの唇の感触が残っている。
そんなことを考えていると、自分の腹の虫がなった。
そういや、昨日も飯が喉を通らなくて結局何も食べてない。
A「ご飯食べに帰っていいよ、ありがとねー」
そんな俺を見かねてか察してか、
Aがおかゆを半分以上残して言った。
______…まあ、先生も目が覚めたら大丈夫って言ってたし…
黒尾「…ん、じゃあまたすぐ来るわ」
A「急がなくていいのに」
席を立つと、
A「…鉄ちゃん」
手をちょいちょい、と手招きして呼ばれた。
黒尾「なーに」
Aの口元に耳を近づける。
Aは、深く深呼吸したあと、ためらいがちに呟いた。
A「……キス、していい…?」
黒尾「…は、」
Aの吐息のかかった耳を抑える。
Aは、顔を真っ赤にして俯いた。
A「だ……だめ……?」
黒尾「……あ、いや……」
______…して、いいん…だよな。
ベッドに片膝を乗せて、体重をかける。
Aの頬に手を添わせると、
Aが肩をピクッと強張らせ、そっと目を閉じた。
143人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カカシ(プロフ) - marindさん» marindさん、コメントありがとうございます(*´˘`*)黒尾編もう少し続きますので、是非お付き合いください(*´˘`*) (2020年1月2日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
marind - 黒尾さんやばい!めっちゃカッコいいいいい!!! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時