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私とリリーはコンパートメントの席をとっておいた
セブルスは一刻も早くローブに着替えたいみたいだった
ので着替えてきて良いと言ってある
私達がコンパートメントに入ると
リリーはドサッと椅子に座り
窓に顔を押し寄せるようにして泣き始めた
私は腕を枕のようにし体を丸めて
周りの風景と光を遮断した
すると私はチュニーに生まれ損ない！と言われた事を思い出した
そして、あの時のように目尻が熱くなった
…私は何かしただろうか？
私自身は何もしていない
親が狂っているだけで
子供も狂っていると考えているのだろうか
私は別に純血とか気にしないのに
涙が溢れてきそうになった
私は目をギュッとつぶり
泣くもんか、と気合いを入れた
そしてふっと顔を上げると
知らない男子とブラックがいた
なんでブラックがいんの？
『あんた、誰よ
それになんでブラック？』
私はさっきまで泣きそうな事になってた事を悟られないように
足を組んですっと胸を伸ばして聞いた
「ゲッ…ロジエール……」
『ゲッとは何よゲッとは…』
私とブラックはお互いに睨みつけ
そっぽを向いた
「え…君
あのロジエール家の？」
『だったら何よ』
私はロジエール家に生まれたせいで
あの狂った母親のせいで
友達と絶交になってしまったので
ロジエールと聞くだけで
苛立った
そこにタイミングがいいのか悪いのかセブルスが入ってきた
「貴方とは話したくないわ」
おいおい…第一声がそれか？
「何故？」
「ぺ、ペチュニアが私のことを
に、憎んでいるの」
リリーが喋る言葉に嗚咽が混じった
「それがどうしたんだ？」
「私達は姉妹なのよ！」
私はリリーの背中をさすった
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作者名：渓谷 | 作成日時：2022年1月7日 22時
