紅に染まる瞳#１【親世代】 (ページ3)

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『ねえねえ
チュニー、名前なんて言うの？
友達なったばかりなのに
名前知らないで愛称で呼んでるなんて変じゃん』

「ペチュニアよ
ペチュニア・エバンズ」

『へぇ
じゃあ、どっちで呼んだほうがいい？
チュニー？それともペチュニア？』

「どっちでも良いわ」

『じゃあ、チュニーね
チュニーよろしく！』

私が手を差し出せばチュニーも握ってくれた

『私は
スピカって言うの。スピカ・ロジエール。』

「スピカって乙女座の星よね？」

『わぁ！よく知ってるね
物知りチュニー』

そう言うとまた引っ叩かれた
…( ˙-˙ )

「名前は乙女座の星なのに
性格は全然乙女じゃないのが不思議だわ」

『なんだって』

私は大袈裟に悲しむフリをした
するとチュニーが少し笑った

『あ！やっと笑った！』

「笑わせたの？」

『さっき泣いてたから』

「ふーん」

『ねえ
なんで泣いてたの？』

「スピカにいう義理なんてある？」

『ある！』

私が胸を張って言うと
ペチュニアは諦めたように話し始めた

「隣町にスネイプって言う
　普通じゃない奴が
　住んでるの

　そいつが
　この前妹に
　君は魔女だって
　言ったの
　だから私は
　妹を連れて
　そいつから
　離れていったわ
　それで妹に
　あんなのは
　嘘だって言ったの」

そしてチュニーは深く息を吸ってまた話し始めた

「でも、また妹はアイツの
　ところに行ってたの
　それで私、
　スネイプに
　貴方が来ているのは何？
　ママのブラウス？
　って言ったの
　たしかに、
　それは悪いことだった
　って思ってるわ」

「でも、次の瞬間
　私の頭に木の枝が
　落ちてきたの

　だから私、あんな
　ところから離れたわ
　妹はそれで私のこと
　追いかけてきたの

　で、さっきの状況よ」

私は驚いた
この子の妹はマグル生まれの魔女なのか…と
それを知らない家族が
急に君の妹は魔女だなんて言われたら
たしかに怪しいと思うはずだ

スネイプって人にも悪いところはあったけど
魔力は小さい内だと制御が出来ないから
木の枝の件は仕方ない

でも、それを何も知らない人が
見たりしたらどう思う？
攻撃されたって思うはずだ

…これは、ちょっとまずい状況じゃないか？