．．．60 ページ24
暫くその体制だった彼が、溜息をついた後、ゆっくりと体を起こして俺を見る。
潤「どうしてAが、貴方に会わなくなったか…知りたくないですか？」
翔「知りたいよ。まぁ…彼女からいつか聞けるといいな位に思ってるけどね。」
潤「教えてあげましょうか。」
翔「…いいよ。……二宮。松本さんがお帰りだ。車、用意してくれ。」
自分の椅子に座ってから、内線で和に連絡を入れ、業務的な “ かしこまりました ” って返事を聞いてから、椅子に深く凭れ掛かった。
その様子を見てた彼が、ゆっくり立ち上がったかと思うと、俺の方に近付いて来て、机の上に両手をゆっくりと乗せた。
その手から少しずつ視線を上げると、潤んだ目で俺を真っ直ぐ見て、
潤「Aの背中の傷は、俺の親父がつけたものなんですよ。」
抑揚のない声で、いかにも冷静に言ったつもりなんだろうが、その目には苦しみと哀しみが溢れていた。
その目を見ていると、俺は何も言葉を返せなかった。
潤「あいつの苦しみをわかってるのは、俺だけなんです。俺しかあいつを守ってやれない。」
翔「……………。」
潤「…ずっと、そう思ってたんです。だから、どうにも出来なくても傍にいたのに。」
彼の言葉の最後は、少し震えていて。
何故か、俺の胸も震えた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リュリュ(プロフ) - ゆぅぅぅさん» ゆぅぅぅさん。とんでもない！！逆にいつもありがとうございます！すんなり落ち着くのかどうなのか…変わらず見守ってやって下さい！ (2016年5月8日 16時) (
レス) id: 533f88702c (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅぅぅ(プロフ) - リュリュさん！コメントになかなか来れなくて申し訳ありません(笑)。でもちゃんと読んでますよ！！このお話好きですから！！ついに翔くん、主人公ちゃんに会いに行くんですね！！主人公ちゃんがどんな反応するのかすごく楽しみです♪想いが通じ合えばいいなぁ…(*´ｰ`*) (2016年5月8日 9時) (レス) id: 3d97cc6a06 (このIDを非表示/違反報告)
リュリュ(プロフ) - まえだひなたさん» 初めまして！読んで下さってありがとうございます！ごめんなさい。ジャンプさん達の事はあまり知らず…歌詞、調べました！素敵な歌詞でした！勉強になります！！これからもお時間ありましたら覗いてやって下さい！ (2016年5月7日 0時) (レス) id: 533f88702c (このIDを非表示/違反報告)
まえだひなた(プロフ) - はじめまして！ずっと読ませてもらってんですが、初めてコメントさせて貰います！！このお話、嵐ではないのですが、Hey! Say! JUMPの｢愛よ、僕を導いてゆけ｣という曲の歌詞に似ているな。と思いました！！違ってたらすいません、、笑 これからも応援しています！！！ (2016年5月6日 22時) (レス) id: 6d415d2b7c (このIDを非表示/違反報告)
リュリュ(プロフ) - えりちゅうさん» えりちゅうさん。初めまして。読んでくださってありがとうございます！！翔さんに愛されたい…願望な妄想です（笑）引き続きお付き合い頂けると嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2016年4月30日 19時) (レス) id: 533f88702c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リュリュ
| 作成日時：2016年4月13日 10時
