My Little Mermaid 5

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*



Aちゃんの綺麗な瞳から


ポロポロ零れる綺麗な涙…


O「…返事は？A…」


おれの言葉に頷くしかできないけど


泣き笑いの顔は、やっぱり可愛くて


O「…おれは幸せもんだな」


思わず抱きしめてしまう


「…ん、苦し…//」


腕の中でモゾモゾするAちゃん


ちょっとだけ腕を緩めてやると


おれの胸の辺りに落ち着いたみたい


ゆっくりと頭を撫でていると


O「…A？」


規則的な呼吸音が聞こえて…


O「やっぱ疲れてんだな」


いくらなんでもここじゃ寝かせられねぇから


腕を自分の首に回させて抱き上げた


O「…やっぱ軽いな…」


東京に戻ったらまた甘やかしてやらんとなぁ


なんとかクラブの雑誌見て勉強しよ(笑)


そんなことを思いながら


部屋まで連れてってベッドに寝かせてやる


明日は東京に帰るから


ゆっくり寝て体力戻さないとね


布団を掛けて、おれはシャワーに向かった


カラスの行水なおれのシャワー(笑)


あまり時間は経ってないはず


髪をタオルで拭きながら部屋に戻ると


Aちゃんがベッドに起き上がってた


両腕が何かを探すように動いている


O「…A、どした？」


慌ててベッドに近づくと


「…さとし…さん…？」


目は閉じているのに、腕だけが


おれを探しているみたいだった


O「A？おれはここだよ」


タオルも着ていたバスローブも投げ捨てて


Aちゃんに抱きつくように


ベッドに潜り込んだ


「…はぁ、よかった…」


おれの腕を掴まえたAちゃんは


また何事も無かったかのように…眠りについた





もう絶対不安な思いになんかさせないよ


おれがずっとずっと一緒にいるから


だからおれのそばでずっとずっと笑ってて


おれの…


おれのかわいい人魚姫


海に還らず、おれと一緒にいてくれよ


安らかな寝息に誘われて


おれも


深い眠りの底に落ちていった


.

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