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56話 ページ7

金光善は魏嬰の言葉を聞いて、四角張った顔に

ばつの悪さが極まって怒りに変わった表情が一瞬浮かぶ




射日の征戦のあと、各大世家の間では魏嬰が鬼道を修練をしていることへの非難をほのめかす言葉や


突如として現れ、魏嬰と共に鬼道を使い
温若寒から生きながらえ、人ではないと謎に包まれた不気味な男と恐れられていた



この話を持ち出すことで、魏嬰を少々脅かし



お前にはまだ弱みがあり、皆目を光らせているからあまり調子に乗るな。

金氏の上に立つなどといった身のほど知らずなことは考えるなと



魏嬰に警告しようとしたのだ






確かに、金光善には前々から密かに温氏に取って代わろうという腹はあり


それをまさか魏嬰に面と向かって指摘してくるとは思いもよらなかった





ふいに金光善の右側にいた客郷の一人が怒鳴った



「魏無羨!

お前なんてことを言うんだ!?」





魏嬰「俺は何か間違ったことを言ったか?



生きた人間を餌に使って、少しでも従わなければあれこれといじめまくる。





これが岐山温氏とどう違うって?」



魏嬰が反論すると、別の客郷が立ち上がって答える


その声と混ざりもう一度俺の名前を呼んだ人がいた






今度はさっきよりもはっきりと



藍渙「A



こちらを、向いて…」




皆が魏嬰と金氏のやり取りに注目し、俺たちに目を向けているものなど誰もいなかった






「今まで、黙っていてすみません」


藍曦臣を見ずに、謝った





すると彼は柄を力強く握りすぎて、関節が白くなっている俺の手に優しく、触れた



びくりと肩が震えた


魏嬰と金氏は段々とヒートアップしていくが



不思議と俺の耳は


身体は




藍曦臣だけに集中している






藍渙「知っていたよ」



その言葉に俺は藍曦臣を見た




どうして、と彼に聞こうとした時




胸がざわざわと震え始める









魏嬰「_____つまり俺が今こいつらを皆 殺しにしても問題ないってことだよな?」



そう言い終える前に、魏嬰は腰に差した陳情の上に手を置く




魏嬰を止めなければいけないのに、頭の中で攻撃しろ、奴らを殺 れと誰かが囁いてくる






藍渙「A、駄目だ!」



逃げるように魏嬰の元へ足を伸ばした





藍曦臣は焦るように俺を引き留めようと手を伸ばしたが、その手は空を切る




俺は魏嬰の傍へ寄り、金氏へと目を向けた



藍湛「魏嬰!」



藍忘機は低く抑えた声で彼を呼んだ

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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます!嬉しい限りです!!なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります!! (2月27日 0時) (レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、!✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます!更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります! (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!とっても設定が好きです💕更新待っています! (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます!!2回目?ですかね!?ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです!!!最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります! (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛翔 | 作成日時:2022年2月19日 0時

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