61話 ページ12
そして目を閉じ、しばらくしてからようやく開けると一言問いかけた
魏嬰｢誰がこいつを殺 した？｣
彼の口ぶりは冷たくも優しくもなく、怒っているわけではないのか
ただ何か考えているふうだった
金氏｢魏公子、そんなひどいことを言わないでくださいよ。
ここには人を殺すような度胸のある者なんていやしません。
そいつが作業中に、不注意で崖から転がり落ちて死 んだんです｣
魏嬰｢人を殺 すような者はいない？
本当か？｣
魏嬰が問い質すと、蘭陵金氏たちは一斉に誓いを立てるかのように答えた
｢間違いありません！｣
｢決して嘘ではありません！｣
俺の時とは違い、腰が低い話し方でどの時代でもこんな人間がいるんだなとバカバカしく思える
魏嬰｢ああ。そうだよなぁ｣
彼はうっすら微笑んで、すぐに落ち着き払って続けた
魏嬰｢こいつらは温狗だから、人間じゃないんだもんな。
だから、こいつらを殺 したとしても人を殺 したことにはならない…………そういう意味なんだろう？｣
金氏たちは、たった今心の中で考えていることをいきなり彼に見透かされ、顔色を変える
魏嬰｢それともお前らは、一人の人間がどうやって死 んだかくらい
俺にわからないとでも思ってるのか？｣
魏嬰が詰め寄ると、金氏たちは全員言葉を失った
彼らは事の重大さに気づき始め、じりじりと後ろに下がろうとしたが
俺はそれを許さなかった
｢おいおい、さっきまでの威勢はどうした？｣
魏嬰｢お前たち、今すぐ正直に白状した方がいい。
殺 した者は自ら前に出ろ
さもないと、俺はたとえ無実の者を殺 してでも、絶対に犯人を野放しにはしない。
全員殺 せば、罪を免れる者はいなくなるからな。
な？A？｣
彼は笑顔のまま俺に問いかけた
｢さすが、魏嬰。
大丈夫、俺がなるべく苦しんで地獄にいけるようにするから｣
俺も続くように笑顔で答える
皆が恐怖で総毛立ち、背中に悪寒が走った
監督責任者は口ごもりながら言う
金氏｢雲夢江氏と蘭陵金氏は、今は良好な関係です、どうか……｣
それを聞いて、魏嬰は彼にちらりと目を向けると驚いた顔をして見せた
魏嬰｢お前、相当度胸があるな。
それは俺を脅迫してるのか？｣
監督責任者は慌てて答える
金氏｢そんな、滅相もございません｣
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愛翔(プロフ) - みのもんたさん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです！！なかなか更新出来ずに、申し訳ないです😫今のとこ藍渙との絡みは少ないですが、頑張ります！！ (2月27日 0時) (
レス) id: 3366d72dc2 (このIDを非表示/違反報告)
みのもんた(プロフ) - 最高ですこのお話、、、！✨この小説読んでからというもの藍渙loveになってしまいました😫ありがとうございます！更新お待ちしてます♡ (11月5日 15時) (レス) id: a405043ec8 (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - 529zinbeizameさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(>ᴗ<)なかなか更新出来ていませんが、頑張ります！ (10月8日 0時) (レス) id: f5161e3e77 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！とっても設定が好きです💕更新待っています！ (2023年3月31日 23時) (レス) @page28 id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
愛翔(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！！2回目？ですかね！？ありがとうございます(T^T)とても嬉しいです！！！最近、あまり話が思いつかず…苦戦していますが少しずつがんばります！ (2022年10月7日 23時) (レス) id: 1430ab9c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛翔 | 作成日時：2022年2月19日 0時
