#18 ページ18
赤side
ちょっと誉めるだけで赤くなってうつむく。
先生 「…でも、何で？後輩って…中一、だよね？」
神山 「あ、はい!でも俺…許可はもらったんで」
先生 「だからって病院になんて…」
神山 「俺が先輩と居たいだけです。…迷惑ですか？」
悲しそうな顔して、そう言う。
神ちゃんにそんな顔されて否定とか出来るわけない。
先生 「迷惑ではないけど…」
神山 「…先輩、何かあるんですか？」
重岡 「え…」
一瞬だけ俺を見て、それから先生を見つめる。俺も知らんのに…。
先生 「…それなりの、覚悟がいると思うけど」
神山 「大丈夫です、」
重岡 「やめとこ！」
神山 「だって…」
うつむいたまま話し始める神ちゃん。
神山 「後輩として…知っておいた方が良いじゃないですか…」
重岡 「神ちゃんが我慢してるんは分かってるから。俺のせいで苦労なんかせんで良いよ」
神山 「先輩やから、心配したいんです…!」
重岡 「神ちゃんは知らんくて良いねん。トランペットだけを考えて頑張ってくれたら…俺は
それで十分やから。立派にソロ吹いてくれれば、俺は満足やから」
神山 「先輩はそれで良いんですか」
神ちゃんらしくない、少し冷たい目で俺を見てそう言う神ちゃん。
安心させるような微笑みも天使のような笑顔もない。
神山 「先輩、何のために今まで頑張ったんですか。ソロ吹くためじゃないんですか。俺と本番
立つ為じゃなかったんですか。先輩…そんな簡単に諦めて良いんですか。
ライバルじゃないんですか。俺なんかに任せて悔しくないんですか。
俺は、一回だけでも先輩と演奏会終わらせたいです。これってダメなんですか?」
重岡 「…知らんよ、神ちゃんには分かるわけないやん。俺がどんな気持ちで諦めたんなんか
分からんやろ！」
神山 「分かんないですよ、先輩じゃないもん。だけど先輩が努力してたことは知ってますよ。
毎日真面目にやってたこと、俺が一番分かってます」
神ちゃんの目にも涙が溜まってて、俺も多分泣きそうだったから何も言う気になれなかった。
神ちゃんが言いたいことも分かる。俺は、普通に、素直にトランペットが好きやったから
ずっと吹いとった。練習することに損なんか無いって思っとったから。
でも運命には逆らえへんもん。努力より体やろ…。
夢叶えるとか、言うたらアカン体やってん。
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３６９ - 全然大丈夫です♪続編楽しみにしています♪ (2018年2月3日 18時) (
レス) id: 8ecda79c7d (このIDを非表示/違反報告)
このらん(プロフ) - 369さん» こちらのアカウントから失礼します。夕梨菜です。このアカウントで続編書こうと思うので、ご迷惑お掛けしますがこちらまで来ていただけると嬉しいです。アカウント変えてしまい申し訳ないです。 (2017年9月1日 18時) (レス) id: e13534624c (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - 応援ありがとうございました。また検討しておきます。 (2017年8月21日 7時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)
369 - happy endでよかったです♪神ちゃんもしげも元気な姿で嬉しかったです♪もしよかったらその後もみたいです。ありがとうございました♪ (2017年8月21日 3時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
夕梨菜(プロフ) - コメントありがとうございます。なるべく二人が幸せな方には持っていきたいとは思ってます…。 (2017年8月17日 6時) (レス) id: 360dd1197c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuri | 作成日時：2017年8月7日 20時
