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あの後、素直に後をついてきてくれる犬を家にあげ、急いで暖房をつけながら袋に氷と水を入れた。
犬は居心地が悪そうに玄関から進んでこない。
「こっちおいで。今部屋暖めたから寒くないよ。」
それでも進まない犬。
もしかして怖がられてるのかな？誘拐みたいだったし。
「なんも怖いことしないよ。ただ、怪我の手当てして朝になるまで預かるだけ。」
「あのままあそこに居たら野良犬と勘違いされてご主人様と離れ離れになっちゃうのかわいそうだったから」
そういうとやっと部屋に入った。
やっぱ言葉通じてるのかな。賢い子なんだな。
明かりの下で気づいたこと。
めちゃくちゃでかい。
というより人で言うマッチョなのだろうか。
そりゃ持ち上がらない訳だ。犬種を調べてみたところ、ワイマラナーというらしい。
強面な犬種なのね。
首輪もしてた。
飼い主の情報が書いてあるかも、と見てみるも
表には”G”
裏には”照”
しか書いておらず。
「何のGなの…。テル？これは、君の名前？」
「…ウゥ」
…なんでそんな苦そうな顔しながら鳴くのよ。
そして、その首輪の下にはなぜか磁器ネックレスが付いている。
もはやここまで来ると犬かどうかも怪しい。
アスリートが付けるやつでしょこれ。
「もしかしてアスリート犬なのかな。それで練習してたのか。」
“でも怪我してるのに走り回っちゃダメでしょ〜”となぜかこの状況をすんなり受け入れつつタオルを取りに行く。
持ってきたタオルに作った氷嚢を包み腫れている部分に乗せた。テルは驚いた顔をしながらこちらをみている。
「訳アリなのはお互い様だからね。」
この子も頑張って今を生きてるんだ。私と同じ。
だからか余計に世話を焼きたくなってきたところで
グゥーキュルキュル
私から鳴った音ではない。という事はつまり、
「なんか食べよっか。」
目の前のテルからなのだ。
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でででちゃん(プロフ) - KiiiiLAさん» ありがとうございます！完成までお楽しみください。 (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 66ca21e792 (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - ひかるくんが犬！ 想像しただけで可愛いです！ 物語楽しみにしています^_^ (2022年3月30日 22時) (レス) @page30 id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででちゃん | 作成日時：2022年3月19日 23時
