14話 ページ15
話し合いの結果、私は情報を伝える係となった。みんなみたいに戦えないし、戦いたくないから全然嬉しい。私は、屋敷のメイドの１人として紛れ込み、怪しい動きをしてる人とかいたら、情報を渡す仕事だ。元から働いているメイドさんや執事さんにも事前に伝えてあるから、妨害されることはないだろう。
今日はとある屋敷で宝石展覧会がある。
その情報は、怪盗にも伝わってきている。
「わざわざ報告してるなんて、いかにも俺たちに盗んで下さい〜って言ってるものだよね〜！」
「でも慎重にいけよ。噂だとマフィアを雇ったとか言ってたぜ。」
「ええ！！マフィア！？」
「警察があまりにも頼りないから、いっそのこと殺して〜って感じか？」
「捕まらないのは当たり前なのにね〜」
「警察側も、あの辺の傲慢さには参ってるもんな〜。」
「それに______は警察だしね！！」
「まさか警察が怪盗してるなんて誰も思わないよな。町を守るのが仕事だから。」
「でも、僕たちの活動を喜んでくれる人もいる。」
「ああ、俺たちはそのためにしてるんだ。」
「貧しい人達を放っては置けないよね！！俺が同じ立場だったからかもだけど！！」
「いや、俺もあの辺と同じような家立ちだが、あれはなかなか酷い。町にあんなにも飢えてる人がいるのはきっとここだけだ。」
「俺もそう思う。たまーに外に出るとさ、他の所は飢えてる人が転がってたりしない。」
「だ、だよね！よーし、今日も頑張っちゃうよ〜！」
「うっかり転ぶなよ〜？お前危なっかしいんだから。」
「う、うん！気をつけるよ！」
「じゃあちょっと早いけど準備しよ！マフィアなんかに負けないぞー！」
「「「おー！！」」」
続く (更新停止中)
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作者名：Arte | 作成日時：2017年9月2日 22時
