【東リベ】俺の恋愛対象は女だ！！

嫌な予感がしたから ページ6

･
･





昼飯も食べ終え、万次郎は昼寝、真一郎と俺はバイク整備に時間を費やした。




真一郎「なぁA」




『んー？』




真一郎「…俺さ、Aが居てくれてよかったわ」





『……え、なに急に』





真一郎は作業を止めてこちらを見つめていた。やめろ見んな。(？)




真一郎「……あん時お前が居なかったら、今頃俺は死んでた」





あん時…一虎と圭介がバイク盗みに来た日か。




あの日、俺は嫌な予感がしたから佐野家に泊めてもらっていた。店の方から物音がしたから見に行ってくると言った真一郎は、俺についてくるなと念押しした。





俺はしっかりちゃっかり言いつけを破った。(おい)





いや、だって嫌な予感がするから泊めてもらったのに、真一郎が正に危ない目に遭うかもしれないのに何もしないままってのはおかしいだろ。




まあ、言いつけ破ってついていけばやはり大変なことになっていた。一虎がなんかデケー危ねぇもん持って(？)真一郎の頭目掛けて殴ろうとしていたところを、俺が庇った。





ガツンと俺の頭に当たっちまったけど死には至らなかった。一虎は少年院に入れられて、俺は入院。





あの時、一虎に「あんま気負いすぎんなよ」とは言ったけど…。多分きっと気負ってるってかなんか考えすぎで良くない方向に気持ちがいってた気がする。ま、今もそうなのか確信はないけど。





圭介も真一郎も万次郎もエマもあの日めちゃくちゃ泣いてたなぁ。俺は回復力がえげつない事で有名(え？)だったから、手術が終わって１時間後くらいに目を覚ました。お医者さんも看護師さんもドン引きしてた。引くな。





目ェ覚めたらみんなパンッパンに腫れた目でこっち見てて普通に怖かったよね。夜中だったから電気も薄暗かったし、ちょっとした怪奇現象とかドッキリとかかと思ったわ。やべ、思い出しただけで寒気。






『第六感が働いた、ってことだ。救える命を救わないなんて馬鹿だろ？例え自分が死ぬとしても助けたいよ』




真一郎「お前イケメンだな…。惚れそう」




めっちゃうっとりした顔でこっち見てるけどやめてくれる？？手元見ろよ。




『やめてくれな、そういう展開には持っていきたくねーから』





世の中には男だけど男が好き、女だけど女が好きとか色んな愛のカタチがあるが、俺はちゃんと女が好きだ。男と恋愛なんて考えたこともねえし考えたくもない。






真一郎「…俺が、お前のこと好きだって言ったらどうする？」

誰得だよ※ちょっと本誌ネタあります…→←優しすぎ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す