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７７話 ページ33
菜々花said
「･･････。」
10時45分、桜哉君との待ち合わせ15分前。
早めに待ち合わせ場所である公園に着いた私は、座ったブランコを軽く揺らしていた。
「･･････。」
桜哉君と、2人でお出掛け。
謎に桜哉君を一緒に行かせたがる晴人君のおかげで起きた、予想外のビックイベントだ。
もちろんありがたいけど、いくらなんでもあの晴人君はちょっとおかしい気がする。
──まさか晴人君、私が桜哉君を好きなの知ってるなんて事は!?
「･･････そんなはずないか･･････。」
ふと腕時計を見ると、待ち合わせ時間まであと10分弱。
私はポーチから鏡を取り出し、身だしなみの最終チェックを始める。
髪よし、顔よし、服装よし。
ちなみに今日の服は、男ウケの塊･･････といきたいところだけど。
今日はきっと大荷物になるし、古着屋から古着屋へ駆け回るかもしれないから、
動きやすさも考えてショートパンツと猫のTシャツに決めた。
「あ、桜哉くーん！」
ぴったり11時。
こっちに歩いてくる桜哉君に手を振ると、少しだけ笑いながら手を上げて返してくれた。
──なんか、ちょっとデートみたい。
「えへへ。」
「なんだよ。」
「ううん、何でもなーい。ほら、早く行こ！」
「はいはい。」
「･･････あれ、古着屋さんってどっちだっけ？」
「こっちだよアホ。」
「あ、ひどい！」
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作者名：鈴蘭姫 x他1人 | 作成日時：2017年3月19日 10時
