42話 ページ4
奏side
奏「それで、救出方法は?」
警察「もう決めてある。
___君に行ってもらえないだろうか」
奏「・・・はい!?」
驚きすぎて3秒ほど固まってしまった。
奏「僕が・・・ですか!?」
警察「武装探偵社は異能力とやらを持っているのだろう?それで救助に行くことはできないのか?」
なんて無責任な・・・
奏「確かに異能力は持ってますが・・・もし失敗したら・・」
警察「もちろん我々も協力する。だが相手は爆弾をいつでも発動できる。だから近づくことができないのだ。」
奏「だから異能力で近づけと?」
警察「まぁ、そういうことだ。」
奏「そんな・・・」
この仕事・・・谷崎さんのほうが向いているんじゃ・・・?
奏「あの、他の社員に連絡をとってもいいですか?」
警察「別に構わないが、もう時間がないぞ?」
僕の携帯を出す動作が止まる。
奏「どういうことですか?」
警察「依頼書にも書いてあったはずだが・・・8時までに身代金を用意しないと人質もろとも爆弾で吹き飛ばすつもりらしい。」
奏「!?」
急いで時計を見ると7時40分。
谷崎さんを呼ぶ時間もない。
奏「・・・分かりました。全力で人質救助に向かいます。援護を。」
警察「わかった。」
そう言って僕はビルの真下まで物陰にかくれながら向かった。
階段を上がろうとしたその時、
犯人「あと20分だ!!!早く金を用意しろ!!さもないと人質の命はねぇぞ!!」
相当犯人はイライラしているらしい。下手に刺激を与えてはだめだ。
奏「階段から上がって待機してください。合図を出すまで待機です。」
後ろからついてきた特殊部隊にそう声をかけ、ビルの裏側に回る。
奏「自然録!」
地面から草を生やし、自分の体を犯人のいる3階まで押し上げる。
静かに窓を開け、中の様子を確認する。
犯人は3人組のようで一人は野次馬たちが集まっている方の窓を、あとの二人は人質に銃を向けていた。
幸い、裏から入った僕は気づかれず、オフィスのすぐ近くまで近づくことができた。
奏(ここからどうするか・・・)
自然録を使って3人を締め上げることができればいいのだが、爆弾はどうやら遠隔操作できるようで、スイッチを持っていた。
ここでふと思い出した。そう。母さんのこと。
少し頭を出して人質の顔を見る。
そして、見つけてしまった。
_____縄で腕を縛られた母さんの姿を。
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蛍(プロフ) - とても面白いです!更新、無理せず頑張ってください! (2019年9月16日 15時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)
涼水蓮 - あの、すごい好きです!更新待ってます!! 結構前の小説なのに今ごろすみませんm(_ _;)m (2018年7月13日 14時) (レス) id: e5ae371d78 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 神子さん» ありがとうございます! (2017年2月11日 0時) (レス) id: bdd5f3b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
神子(プロフ) - 楽しみにしています( *´艸`)夜遅くに失礼しました! (2017年2月11日 0時) (レス) id: ee281f99d8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 神子さん» わぁぁぁ(´。тωт。`)ありがとうございます!!本当に長らくお待たせしてしまってすみません...。これからも宜しくお願いします...! (2017年2月11日 0時) (レス) id: bdd5f3b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2016年7月13日 21時