This is 逆行story！ ２

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及川さんのサーブは何にも遮られることなくコートに叩きつけられた。




日向「及川さんナイス！！｣




日向が6人全員とハイタッチをする。それだけに留まらず、ベンチ、観客席にまで声をかける。

北川第一がわっと盛り上がるのを感じる。




月島「もー1本｣


山口「決めちゃってくださーい｣




ーーーーーーーーーー




及川さんのサーブがアウトになって相手サーブになる。




日向「及川さんすげーっす！もう2桁いっちゃいますよ！｣


及川「ふふーん。チビちゃんも思いっきり駆け回ってよね！｣


日向「はい！！｣




僕らは相手の入れるだけのサーブを難なくあげる。




菅原「...は？｣




会場がドっと盛り上がる。北一の盛り上がりに驚いたのかギャラリーが増える。




「日向、影山いいぞ！！｣


「もっとやれ！！期待してるぞ！！｣


日向「...最っ高！！｣


岩泉「日向完全復活か？｣


日向「お待たせしました！ベンチの先輩も、応援席のみんなも...盛り上がってくぞ！！！｣


月島「日向、ファン感じゃない(ﾎﾞｿｯ)｣


日向「やっべ...すみません！！｣


及川「いや、完全に北一の空気だよ。よくやった！｣


日向「はい！｣




可哀想な対戦相手を見ると完全に呑まれていた。その中でも必死に声を出す菅原さん...




山口「...俺、本気で行くよ｣


月島「うん...菅原さんへのせめてものリスペクト｣




僕らの考えが通じたのか日向と影山も小さく頷く。




ーーーーーーーーーー




日向「本気の1発頼むぞ山口！！｣


山口「っしゃ！！｣




山口が閉じていた目を開く。

いつものルーティーンのあとに繰り出される大きく変化するジャンフロ。




日向「山口ナイス！！みんな一緒に！｣


『『『『山口、ナイスサーブ！！』』』』


山口「恥ずかしいけど嬉しいね｣


影山「すげー良かった｣


月島「ナイス｣


山口「うん！｣


長虫1番「こんなの、勝てねぇって...」


長虫3番「元からだろ？」


菅原「...まだ！まだ5点差だ！勝てるよ！！｣


及川「...山口くん、顔面行こうか。3番の｣


山口「ぅえ！？...はい...」




及川さんが指示した通りに顔面目掛けて飛んでいくジャンプサーブ。
咄嗟に顔を庇ったが、ボールは大きく外へはじき出された。




菅原「大丈夫か！！おい！今の！｣


及川「ん？目ぇ覚めた？｣


長虫3番「っ...｣


及川「目が覚めたなら良かった。おはよ♡｣




顔はいいから黒い笑顔に迫力がある。流石及川さん。

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