This is 逆行story！ ２

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千鳥山のタイムアウト。

日向のハイテンションに引っ張られるようにして北川第一はどんどん点を取っていった。

もちろん簡単にではない。西谷さんのブロックフォローとか、いつもは決まってたボールが決まらないとかね。

けど、北川第一リードなのには変わりない。




日向「俺さ、忘れてたけどWSだ。MBじゃない｣


月島「そうだね｣


日向「それだけ｣




日向の目は真っ直ぐに白鳥沢の試合を見ている。余裕のリードで試合が展開されていた。




日向「うん...俺はWSだ｣




日向の頭の中はもう白鳥沢戦のことがあるのかな...




月島「日向、今は千鳥山｣




軽く頭を叩くとハッとしたように顔をあげた




日向「月島、ありがとな！｣


月島「別に。君達のストッパーとしての仕事したまでだから｣


及川「さて、チビちゃんが戻ってきたところでもう1回気合い入れてくよ！｣




ピリッとした緊張感が高まってみんなの顔が真剣になる。




西谷「山口！！さ、来ーい！｣




山口が嬉しそうに、けどそれを隠すように笑った。日向も少し嬉しそう。

僕の目には、確かに烏野の体育館が見えた。それは山口も一緒だと思ってる。




西谷「オーライ！！｣




真正面。捕らえられた。

けど、山口だよ？

ボールは西谷さんの指を弾き、コートに落ちる。




山口「っしゃぁぁ！！！｣


日向「山口ナイス！！！｣




山口に駆け寄ってハイタッチをする。




山口「今、烏野の体育館が見えたんだ｣


日・影・月「同じく」


西谷「くぅぅぅ...すまん！｣




連続失点だが、千鳥山の雰囲気が悪くなるような感じはしない。なんか、いいな。




「どっちもテンション高ぇ！」


「すげーぞここの試合！」


西谷「山口！もう一本！｣


千鳥山1番「いや、練習試合じゃないからね！？｣


西谷「はっ...そーだった！」




変わらない西谷さんにクスクス笑う。

山口もすっかりリラックスしているようで、またキレのあるジャンフロを打つ。

今度は大きく軌道を変えてほぼ真横から飛んでいくような形になった。




千鳥山2番「...ボール、生きてるだろ｣




いい表現。なら、山口はボールに命を吹き込むサーバーだね。




日向「ボールに命を吹き込みし者｣


及川「ち、チビちゃん？｣


日向「俺の知り合いならそう言いそうだなって｣


月島「日向、あの人はもっと酷い｣


岩泉「なら、及川といい勝負だな」


及川「んなわけないでしょ！？及川さんはふつーです！｣

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