"俺"の存在意義は

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北「な、に言ってんの...？
　ハハ、ハハハ...

　俺、こう見えても結構傷付きやすいんだぜ？
　知ってるだろ...？

　答えてくれよ............なぁっ.........

　

　よこーさん！ ニカ！ 玉ちゃん！ 千賀！
　宮田！っ...なぁ...藤ヶ谷ｯ......。」









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突き刺さる視線と沈黙に、涙が堪えきれずに頬を伝う。








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玉「つーかさ、」









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そして、玉ちゃんが言い放った一言て
俺は地獄の底へと突き落とされた。









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玉「つーかさ.........北山って誰。
　キ ス マ イに北山とか居なくない？

　この子ホントに俺等のファンなわけ？」


北「えっ.........そ、そんなわけ」


玉「マジでこの子知らないんじゃん。
　やべぇ〜............マジ引くわ。顔ファンかよ」


北「う、そだっ...」








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○○○○に北山は居ない。
もう、俺の居場所は無い...？








玉ちゃんの言葉に、もはやあわあわとしか
口は動かなかった。

言いたいことは沢山あるのに。
思ってることは沢山あるのに。








ぐるぐると頭の中を、今までの記憶が駆け巡って
胸が苦しくなった。

苦しくて苦しくて、涙も嗚咽も止まらなかった。









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(お前らと一緒に頑張ってデビュー目指してた
あの頃も...夢？

俺だけが見てた、幻だった...？






悪ふざけしたのも

笑い合ったのも

本気でぶつかり合ったのも

ツアー先の部屋でふざけてみたり

舞台ではしゃいだのも






全部、









全部全部.........
お前らは、憶えてないって言うのかよ............)









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夢に向かってキラキラしてた、あの頃の俺達が
目の前に見えて、そして消えていく。

あんなに楽しかったのに、思い出すみんなの顔は何故か泣き顔だった。








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(デビューしてからだって一緒にドラマ出たり、バラエティでたり、冠番組だってやってきた。

過酷なロケも多かったけど、一緒に頑張ってきただろ...？)






(デビューが決まった時に荒げた声も、突き上げた拳も...全部無かったことになんか...俺は出来ねぇよ...っ)









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(ようやく手に入れて...まだまだこれからだってのに.........


なんで、俺だけっ......！)









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俺は...なんの為に生きてきたのかな...








あまりのショックに、俺の意識は
そこで途絶えた。








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