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横「みっちゃん。じゃあ今日はこっちだから」
北「へ?」
話し合いが終わったのか、ぼけーっとしていた
俺に話し掛けたよこーさんは
綺麗で細長いその指をくいっと、左側に向けた。
はじめ、意味が分からなかった俺も
指先の向いた左側に意識を傾ければ
すぐにその意図が分かってしまった。
北「ふ、藤ヶ谷ッ...の、家...」
藤「なに...嫌なら別に良いけど?
まぁ、泊まるとこなくて困るの北山だし」
藤ヶ谷の家に泊まると思うと何故か緊張する。
無意識に顔が強張っていたのか、藤ヶ谷は
俺が嫌がってると判断し
また憎まれ口を叩いた。
未だ緊張が取れず、混乱する俺は
違う、嫌じゃない。
そうとだけ伝えたかったはずなのに
北「ゃ...じゃない。...嬉しいよ.../」
余計な一言まで、ポロッと言ってしまった。
(何言ってんだ、俺っ...//)
自分が言った言葉を理解すれば、恥ずかしくなってきて。つい、頬を赤らめてしまう。
そうすれば、まるで俺が藤ヶ谷のこと好きみたいじゃねぇかよ...って。
そんな自分の態度に、余計照れてしまって
リンゴみたいな顔を隠す様に俯いた。
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藤「...もしかして担当、俺?」
北「ちっ、ちげぇし」
藤「嘘つけ...茹でダコ」
北「違うって言ってんの!//」
ドヤ顔で、俺担だろ?って言う藤ヶ谷に
なんだかむかついて
そんなむかつく藤ヶ谷に、妙にド キ ド キしてる
自分にもむかついた。
藤「じゃぁ誰担なんだよ」
北「...ふ、」
藤「ふ?」
北「藤ヶ谷以外!!」
藤「...は?」
絶対に俺担だ。って顔の藤ヶ谷。
そんなコイツの顔を変えてやりたくて
藤ヶ谷以外。なんて
可愛くない俺の返答に、藤ヶ谷はキョトンとした。
普段見たことも無いような間抜けなその表情に
笑いそうになったその時、俺の代わりに誰かが
吹き出す声が聞こえた。
横「...プッ。太輔、フラレてやんの」
藤「フラレてねぇよ!
誰がこんな男女好き好んで...」
さっきまでの上がったテンションはどこへやら
藤ヶ谷が何気なく言った一言が胸にぶち刺さった。
北「...っ、男...女か...」
女の子なのに、言葉遣いが男だし
服装も男っぽいから藤ヶ谷はそう言ったんだって
分かってたけど
まるで俺の存在を否定されたみたいで
悔しかった
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やくも(プロフ) - おかえりなさい、待ってました!!作者様のペースで良いので頑張ってください♪ (2017年8月19日 9時) (レス) id: bbb3127779 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 小説読みました。とても面白かったです。続きがすごく気になります。更新待ってます。頑張ってください。 (2016年9月2日 23時) (レス) id: bc8d395f08 (このIDを非表示/違反報告)
じぇしーさん。(プロフ) - AyaKoさん» AyaKoさん。更新、亀亀で申し訳ないです 泣。そして、そのお言葉がただただ嬉しくありがたい限りですっ!サブ更新になりますので、まだまだ満足頂けるスピードではないとは思いますが、更新頑張らせていただきます!最後までよろしくお願いします! (2016年7月1日 23時) (レス) id: a986e1a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
じぇしーさん。(プロフ) - Tamaさん» Tamaさん、ありがとうございますっ!恐縮でございますm(_ _)mそして、ただただ嬉しく有り難いです。ありがとうございますっ!がんばります!! (2016年7月1日 23時) (レス) id: a986e1a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
じぇしーさん。(プロフ) - クララさん» こんばんわ♪写真ってあれです(*´∀`)エヘヘヘ。これから、メンバーと距離が近くなるであろう北山さん。ですが、まだもう少し、悲しいのも入れようかなって思ってます笑。亀更新なのに、サブ更新なので更に亀亀更新ですが、完結までよろしくお願いします♪ (2016年7月1日 23時) (レス) id: a986e1a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PER子 | 作者ホームページ:https://twitter.com/kitamapako?s=09
作成日時:2016年2月21日 12時