【名探偵コナン】転生作家の心得

14.『what do you want to be？』 ページ15

沖矢昴もとい、赤井秀一は、FBI切手のキレ者にして敏腕スナイパーだ。700ヤード先を正確に撃ち抜き、その頭脳から黒ずくめに恐れられている。現在は、黒ずくめを出し抜く為、死んだことになっているが。



「そういえば、彼に対してかなり冷たいですね。何かあったんですか？」

沖矢が割りかし奥の方をつついてきた。こいつも詮索好きだからな、探偵達は本当に困る。

「お前に対しても変わらんぞ」

「いや、そもそも会話していないだろう」

誰情報だ。ああ、コナンか。あのクソガキ。今はここに居ぬ少年に恨みを飛ばしつつも、私は自身の車を遠隔鍵で開けた。

「彼と話すと、ボロがでるからね」

私が曖昧に微笑うと、沖矢は小さくそうかと頷いただけだった。

「その点君と居ると、大抵のことは君のせいで終わるから楽だわ」

イギリスでの事を思い出しながら、本来は年上のワーカホリックに悪戯っぽく笑いかけた。

「毎回人のせいにするのはやめてほしいんですけどね」

私の返答に、沖矢は困ったように肩を竦めた。

「やだ」

「あのですね」

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