はるいあお。 (ページ7)

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第3話　アンチ・ビター(3) ページ7

いつもと変わらない教室。
部屋に入った途端、クラスの調子乗った連中やギャル共がオレのことを見つめ、クスクス笑ってくる。

「ねぇあれ見たー？」
「みたみたー」
「オタクきっも」

......どうやら誰かが何かを吹聴したらしい。
まぁこいつら屑なのはいつもだし、どうでもいいけど。

「川越さんも可哀想に」

......は？川越何か関係あんの？

「あんな奴に好かれて可哀想」

川越は困ったように黙っている。状況が、わからない。そう思っていた時、いきがった連中のトップが声をかけてきた。

「これ、お前のTwitterアカウントだろ」

「お昼いつも呟いてるの見えちゃって、たまたま見つけちゃってさ、まっ、他人に見られてもいいから呟いてるんだろ？」

「オレらのことめちゃめちゃ見下してくれてありがとな」

「っ......！」

しまった。油断していた。
ツイートの数々がフラッシュバックしてくる。閉鎖された世界で調子に乗っていた。
流石にメンタル折れそう。
言葉を出しあぐねていたら、教室にガラッと音が響いた。