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第3話 アンチ・ビター(4) ページ8
「川越さんいる?」
要先輩だった。
クラスメイトが俺と彼女を冷やかしている中、健気な片想いの相手が登場。
なんて最悪なんだろう。
彼女に対して......なんて不誠実なんだろう。
「川越さんの先輩じゃん!丁度良かったー実は......」
ああ、見知らぬ先輩にまでオレは。
川越さんが気まずそうに見つめてる。
「ふぅん。それ何かオレに言って意味があるの?敢えて言うなら、ガキ臭い。てか時間無いから川越さん早くこっち来て」
かっこいいな。
同姓に対して、久々にそう思った。
川越さんは必死に言葉を紡いでいる。
「ごめんなさい、先輩。私何も言えなくて」
「別にいいよ。君にそこまで出来ると思ってないから」
彼女は一瞬、酷く傷付いた顔をした。
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作者名:Sei | 作成日時:2017年6月17日 9時