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第百六十七話 ページ10

花袋は自分の羽織っていた布団を放り投げるとすぐさま三人の方へ追いかけていった。

国木田「おい花袋!?」

花袋の能力は視界内にある電子機器を触れずに操る能力。

それを利用して、花袋は道路の信号機を全部赤にさせた。

急な信号赤に道路を走る車は混乱し始める。

樋口「何!?信号機が急に…!」

樋口を追いかけてたAも信号機の異変に気づいた。

A「(これは…もしかして花袋の奴か!?)」


樋口「!」

すると樋口は道路を挟んだ向こう側に『黒髪の撫子』が裏路地に入るのを見つけた。

樋口「くそっ!待て!」


車を飛び越えて女を追いかける。

同様に、Aも樋口を追いかけるように車を飛び越える。

A「お前も落ち着け!!!!」

だが、Aの声は全く彼女(樋口)の耳には届かない。

女「はぁ、はぁ」

息を切らしたながら『黒髪の撫子』は路地の壁を乗り越える。

樋口「(あの身軽な体捌き…矢張り敵対組織の間者!?)」



花袋「撫子は儂が守る!!」


樋口「奴は私が仕留める!!」


Aはというと咄嗟に持っていた大根を樋口に向かって投げた。


樋口「(しめた!あの奥は袋小路!)」

チャンスだと思い、樋口と花袋は女に追いついた。

だが、目にしたのは見たことがある髪型、特徴的なマスクをつけようとしている女。

女「あうぁうわ…皆様、な、何故ここにッ…」

一時停止した花袋と樋口。

すると樋口はハッと思い出す。

樋口「そ、その髪型とマスク…」




樋口「銀!?…では、貴方が芥川先輩の…
グホォ!!!!」



すると樋口は後ろから迫ってきていた大根に気付かず、そのまま後頭部に当たり、倒れた。









国木田・樋口「妹ぉ!?」


国木田と頭に包帯を巻いた樋口は銀が芥川の妹という真実に驚く。

敦とAも同様に驚く。

銀「昨日は仕事を終え、数日振りの帰宅で…この仕事衣装を洗濯屋に預けた後、兄と待ち合わせを…」


それを聞くと樋口の目から涙がこみ上げてきた。

それを見る敦とA。

中島「大丈夫ですか?」

呆れた目をして樋口みる敦。

樋口「泣いてません!」

自分の服で涙を拭く樋口。

A「大根に当たったのがそんなに痛かったのか…」

そしてそれを見て勘違いをするA。


国木田「全く…どうする花袋?お前、マフィアは嫌いだろう」


その言葉に花袋は唇を噛み締める。


そして、膝をついて銀に手紙を差し出した。

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瑠璃(プロフ) - 文ストの夢小説が読みたいです!パスワード教えていただけませんか? (10月20日 12時) (レス) id: 44da53a54c (このIDを非表示/違反報告)
Чуя Накахара милый(プロフ) - パスワードを教えていただけないでしょうか?とても面白く行きから読見たいです! (10月18日 1時) (レス) id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
ばるたん - パスワード教えてください!1からみたいです!夢主が好きすぎです!宜しくお願いします! (2023年2月26日 11時) (レス) id: 63beeaa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - パスワード教えてください! (2023年1月20日 20時) (レス) id: edcc1c0605 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - パスワードッッ教えてください···。最初から見ないと、なんというか満足感が···。宜しくお願いします···。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page25 id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メット x他1人 | 作成日時:2018年3月13日 22時

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