第百七十七話 ページ21
中原「順番に戦うか、それとも全員一度に戦うか」
ポートマフィアのメンバーの目の前には福沢諭吉がいる病室を防衛している探偵社のメンバー全員が待ち構えていた。
中原「俺はどっちでもいいぜ」
探偵社を睨みながらいう中也だが、一つだけ疑問に思うことがあった。
中原「(太宰とAが居ねぇ…)」
谷崎「…どっちもしない」
中也がそんなことを思っていると、一歩前に踏み込んだ谷崎が呟くように言う。
すると、彼の後ろにいた、探偵社全員が空気のように消えていった。
中原「!?」
谷崎「賢治くんが壁を抜いて社長を運び出した。今頃、社長も社員も病院を脱出してる。」
中原「幻想の異能者…!」
谷崎「っ…」
芥川「…包囲を欺いて社員を逃がすため、命を捨てて囮になったか」
中也の後ろにいる芥川の言葉に谷崎がピクリと動く。
谷崎「いや、命は捨ててない」
負けを認めるかのように両手をゆっくり上げる谷崎。
谷崎「乱歩さんからの伝言を預かっている」
そして彼の目には絶望ではなく、まだ諦めない目をしていた。
…
再び目を開けると視界には先程と同じような部屋が広がっていた。
いや、一つだけ違った。
A「(誰かいる…)」
数分前、ドストエフスキーがこの部屋を出ていった後、Aは再び瞼を閉じ、そのまま寝てしまった。
だが、目を開けると知らない男が自分と同じように縛られた状態で椅子に座っていた。
年齢は私よりも下だろうか、顔立ちが若く見える。
そして、シンプルに黒を強調した服を全体に身にまとっていた。
??「あんた、探偵社の人だよな」
観察していると、男の方が先に話しかけてきた。
A「そうだが…お前、誰だ…?」
桂「俺の名前は桂正作(かつらしょうさく)君の所で働いている国木田が僕のことをよくご存知だと思うよ」
A「国木田が?」
国木田と知り合いなんだろうか?Aが考えていると…
桂「おまえ、探偵社が危ない時になにしてる?」
A「危ないだと…?確かに、太宰は銃で打たれて危険な状態だが…それと探偵社自体に危ないことに何か関係があるのか?」
そう口にすると桂は目を大きく開く。
桂「あんた、何も知らないのか?」
この時、私は気づいてなかった。
私が随分と寝ている間に…
桂「今、探偵社とポートマフィアが闘争してんだよ」
A「…え?」
みんなが危険な状態でいることを…
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瑠璃(プロフ) - 文ストの夢小説が読みたいです!パスワード教えていただけませんか? (10月20日 12時) (レス) id: 44da53a54c (このIDを非表示/違反報告)
Чуя Накахара милый(プロフ) - パスワードを教えていただけないでしょうか?とても面白く行きから読見たいです! (10月18日 1時) (レス) id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
ばるたん - パスワード教えてください!1からみたいです!夢主が好きすぎです!宜しくお願いします! (2023年2月26日 11時) (レス) id: 63beeaa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - パスワード教えてください! (2023年1月20日 20時) (レス) id: edcc1c0605 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - パスワードッッ教えてください···。最初から見ないと、なんというか満足感が···。宜しくお願いします···。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page25 id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メット x他1人 | 作成日時:2018年3月13日 22時