寝る 1 ページ11
大きなベッドの上では赤い長髪の男が、すやすやと寝息を立てて眠っている。
そおっと、音を立てないように慎重に近づいてベッドに手をかけようとしたとき、男が目を覚ました。
「何のつもりだ」
そう言ってこちらを睨み付ける男の声には少し違うが聞き覚えがあった。
「なんだ、モノクロですか？」
「あぁ、そうだよ。俺だ」
いつもの格好のままで寝てしまうくらい疲れていたんだろうし、眠っている所を起こしてしまったので、機嫌が悪そうだ。
モノクロは自分の影から腕のようなものを出してサイドテーブルの上にある小さな照明をつけると、ベッドから体を起こした。
「一体いつ帰って来たのですか？ 気づきませんでした。 それに、今朝出ていったときはそんな頭じゃなかったでしょう？ 知らない奴がモノクロのベッドで寝ているから、殺してやろうかと思ってしまいましたよ」
出ていったときは確か、茶髪でオールバックの頬のこけた頭だったはずだ。
「あ？ あぁ、これか、こいつはな俺の頭を駄目にしやがったんだ、だから、代わりにもいできて使ってる」
改めてよく見ると、真っ赤で目立つ髪は腰の辺りまでの長さがあり、耳には金色のピアスがたくさんついていて、顔はかなり濃い化粧をしているようだった。
「そう、だとしても、なんか、その、モノクロのイメージじゃないね」
「あぁ、そうだな。毛が邪魔で不快だから、この頭は嫌いだ。あと、何か変な匂いがする」
そう言って、モノクロは自分の頭を外して影の中に押し込んだ。
「また、新しいの探さなきゃだな」
と、モノクロはむき出しになった首の断面に蓋をするように身に付けていたネクタイの端をのせる。
ネクタイはピタリとくっついているようで、動いても取れることはなかった。
「……あ、私の頭使います？」
「嫌だ」
「どうして？」
「お前とお揃いなんてごめんだね」
そう言うとモノクロはベッドに寝転んだ。
「もう寝る、だからさっさと自分の部屋に帰れ」
「戻らなきゃ駄目ですか？」
「駄目だ」
腕の形になって伸びてきた影が私を部屋に戻そうと、強めに何度も押してくる。
「ねぇ、モノクロ一緒に」
「駄目だ」
「私まだ12歳だから一人で寝るの寂しい」
腕の動きがピタリと止まる。
「そんな歳じゃないだろ」
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あんみつすむーじー(プロフ) - ああああ！！モノクロ優しいｯｯｯ！クエスチョンいい子ｯｯｯ！最推し尊いｯｯｯ！！好きｯｯｯ！ (2022年3月22日 13時) (
レス) @page42 id: 61f5df45e6 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - ヤバいヤバいヤバい!!!モノクロとクエスチョンの絡み大好きなんだが！特にモノクロが弱ってるときのやつが好き!!! (2021年12月26日 0時) (レス) @page39 id: 7248708266 (このIDを非表示/違反報告)
玄米 - 新作ぅ！！嬉しいですよぉぉ！！めっちゃ早くに見れてすごく嬉しいです。イラスト集のやつに載せてたやつですよね？めっちゃ見てぇと思ってました。ありがとうございます！！by謎にコメント率高いやつ (2021年4月19日 16時) (レス) id: 1208f61fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2021年4月19日 2時
