着替えたい ページ20
胴体が２つに腕と足が４本ずつ。
「綺麗に切れたかな？」
「断面ハグチャグチャデアマリ綺麗トハイエナイデス」
「うーん、こればっかりはなぁ……。何せ道具が道具だし、スパッと綺麗にはいかないか」
まず胴体を浴槽に押し込め、その上に適当に切り落とした手足を置いた。
うまく入った。やはり切って正解だった。
後はこれを片付けるだけだが、その前に血で汚れた服と風呂場の床をどうにかしたい。
血がついた手袋をリュックに押し込み、ムーンの方を見るとムーンは切られて、浴槽に押し込められた体に興味津々だった。
「ムーン」
「ハイ、何デショウ」
「俺ちょっと着替えてくるからさ、風呂場の床綺麗にしといてくれないか？」
「……分カリマシタ」
床を綺麗にするのはムーンに任せて、自分は夫婦の寝室へと向かう。
確かあの父親は自分と似たような背格好だったから、父親の服を拝借しようと思った。
どうせもう着ることもないだろうし、貰っていったて構わないだろう。
クローゼットを開けて、自分の好みにあった服を探そうと思ったが、何故かクローゼットには、黒い喪服のようなスーツ上下と、ワイシャツしかなかった。
普通はもっと他の服もたくさんあるものだが、洗濯中なのだろうか。
母親の服も見ておこうかな。いや、でもいろんな意味で着れない。娘のもダメだ。
しょうがないのでそれに着替え、脱いだ服を持って風呂場に戻ると、床や壁に付いた血はすっかり綺麗になっていた。
結構血が散っていたはずだが、ムーンの服などは汚れている様子はなかった。
浴槽には体が詰まったままだったが、これは今から綺麗にするので問題ない。
「おぉ、ありがとな」
「コノ程度何テコトアリマセン。ア、…………ソノ服」
「ん。これしかなかった。こういうのって初めて着るんだがこれで合ってるか？」
「わいしゃつノぼたんヲ掛ケ違エテイマス。ソレニ、ずぼんノちゃっくガ開イテイマス。アト、上着ノ襟ガ変デス」
「そんなにか。これでもちゃんと着れた方なんだけどなぁ……」
「ソレニシテハ酷イデス」
「そんなこと言うなよ」
ムーンに指摘された箇所を直し、ムーンの方を向く。
「これで完成？」
「マァ、イイデショウ」
「汚れるようなことしなきゃよかった」
リュックからガスマスクと薬品の入った小瓶を取り、代わりに脱いだ服を押し込む。それでもリュックには十分スペースがあった。
「よし、やるぞ」
「一体何ヲ？」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
慈雨 - この壊れっぷりがたまらないです！本当に大好きです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 21時) (
レス) id: 15d4cc16a2 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ@38(プロフ) - コメント失礼します。とても引き込まれ、次へ次へと読み進めてしまいました。更新、頑張ってください (2018年6月3日 9時) (レス) id: 367ddc4bce (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ピペットくんのぶっ飛び具合、たまりませんヾ(´∇｀)ﾉ それに、駒込ピペットから名付けるなんて羨ましいほどのセンスの高さ！素敵です！これからの展開も、楽しみしています！ (2018年5月25日 3時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2018年5月13日 20時
