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実践 17 ページ25

大きな町のど真ん中、高層マンションの最上階。エレベーターを降りてすぐ目の前のドア。

 この階にあるのはそのドアだけ。

 鍵を使い難なくドアを開け、モノクロが中に入る。

「そこで突っ立ってないで、お前も入れよ」

「ア、ハイ」

 中に入ると、何かもう玄関の時点でめっちゃ広いし、よく分からないけど高そうな素材使ってそうな感じがする。

 後ろでカチャンと音がして、見ると鍵がかかっていた。

「ほら着いてこい」

 そう言われモノクロに着いて行くと、そこはリビングだった。

 やっぱり玄関以上に広いし、これまた高そうなソファーやテーブル何かが置いてあって、大きなテレビとかもあった。

 そして部屋全体を見渡せるような位置に設置されたカウンターキッチン。冷蔵庫も大きい。

 モノクロを見ると、テーブルの側でなにやらメモ用紙のようなものを見ていた。

「何見てるの?」

「ん? あぁ、気にするな。そこ座っとけ」

 そう言ってモノクロはソファーを指差す。

 言われた通りソファーに座る。

 すげぇ、めっちゃ柔らかい。

「凄い、良いとこに、住んでるんですね」

「あぁ、契約していた人間に代償として用意させたんだ」

 持っていた白いメモ用紙をくしゃっと握り、モノクロがソファーの離れた位置に腰を下ろした。

「人間と契約してたの?」

「金持ちにしてくれって頼まれて、それで願いを叶えてやった。それで代償として今までとこれからの稼いだ金の半分と、快適に住める場所をよこせって言ったらここの鍵を渡されてな。もう19年は住んでる」

「19年も同じところに住んで、悪魔狩りとかにばれなかったの?」

 思い出してみると、俺と姉ちゃんは同じところに長く住んでいた記憶がない。

 大体の1ヶ月もしない内に逃げるようにしてまた別の場所へと行くような生活だった。

 モノクロを召喚したあの建物には2ヶ月居たから、今までに比べたら長い方だった。

「あぁ、契約していた人間にばれにくいように色々と細工させているし、知り合いがここを敵に見つからないようにしている」

「知り合い? その知り合いも悪魔だったりする?」

「そうだな、悪魔で、お前より強くて厄介で、めんどくさくて、ガキみたいなやつで、正直疲れる」

 そう言ってモノクロは深いため息を吐いた。

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- ネタ帳からきました。待ってやっぱりモノクロ好っきぃ!!! (2021年12月25日 21時) (レス) id: 7248708266 (このIDを非表示/違反報告)
ふな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい! (2021年7月24日 20時) (レス) id: eed263cb5f (このIDを非表示/違反報告)
Cry cry - 続きが楽しみです。がんばりんごー! (2021年6月22日 16時) (レス) id: 72089608d6 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - ワーッ!(?)どうも!はじめまして!読ませて頂きましたが、すんごく面白いです!頑張って下さい!応援してます! (2021年6月18日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
まきぴろん(プロフ) - 遅れてごめんなさい(汗)完成しました!!ありがとうございました。 (2021年1月4日 12時) (レス) id: 24af0dff4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衛生兵079 | 作成日時:2020年11月2日 14時

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