21＊対面(たいめん) ページ23
朝。
死神界とは違い、明るい太陽と綺麗な青空が見れる。
僕は、朝市で賑わう道を、人ごみに紛れて歩いていた。
寝泊まりしているところ…借家のポストに、伝令が届いていたんだ。
「指定された場所に行き、長引いているお前の仕事を手伝ってもらえ」
って趣旨のもの。
誰が来るかは全く知らないから、不安しかない。
僕の仕事が遅れている理由がバレたら嫌だしね。
さぁ、もうすぐ着きそうだ。
誰がいるんだろう。
＊
例の場所についた。
そこは、ステンドグラスの美しさが有名な教会。
今日は休みの日ではないので、当然、お祈りをしに来ている人は一人も居なく、お祈りのための長椅子の端についている蝋燭が、虚しく揺らめいていた。
そこには、似つかわしくない男性が一人。
紅い、血のような紅くて短い髪。
野性的で鋭く、それでいてどこか子供のような、若草よりも遥かに鮮やかな翠の瞳。
褐色の肌に纏った、衣服として機能しているのかわからないシースルーの布を、胸部の下の方で真っ黒な布で留めたもの。
そして、その真っ黒な布や、上腕に巻き付けられた黒い布についている、カラスの羽がモチーフになった飾り。
最後に、なんと言っても背中に生えている、大きな真っ黒い翼。
どれをとっても、彼がこの場所にいるべきではないことは明らかだった。
「…よぅ。俺の可愛い友人よ。」
彼は、僕を見るなりそういった。
そして、僕がその人物を見た瞬間、とった行動は…
『すみません、間違えました。』
ここからいち早く立ち去ることッ！！
「いやいやいやいや、ちょっと待てよ！何で俺を見た瞬間逃げるの！？ねえ！ちょっと！！」
…仕事を手伝ってくれるのは、どうやら僕の友人のようだ。
＊
前途多難。
きっとこの言葉を作った人は、僕がこうなることを見越して作ったに違いない。
そのとき、僕は完全にそう思った。
＊
『よりにもよってラディかよ！』
僕は思わず叫んでしまった。
だって、本当に疑問だったんだ。
僕の仕事が遅れているならば、もっとベテランで実績のいい死神を送り込んでくればいいものを、何故か淫魔の仕事をしているラディを送り込んできたから。
「まぁまぁ。そんなに怒ると血圧上がるぜ。」
諸悪の根源は、へらへらとそんなことを宣っている。
僕は、これからどうしようかと、頭の中で必死に策を練り始めたのでした。
ラッキーカラー
あずきいろ
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夜月(プロフ) - P(リン)さん» 元影猫です。そうでしたか。殿堂入りされた今では、何とも言えませんが……………お答えありがとうございます。 (2014年8月20日 8時) (
レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - 影猫さん» 私は好評価のみ受け付けているつもりはありませんよ？そして、申し訳ありませんが私自身このサイトのシステムは理解しきっておりません。なので影猫さんの質問には答えかねます。本当に申し訳ありません。 (2014年8月18日 14時) (レス) id: e39482bc43 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 質問です。何故サクシャサマは『好評価のみ』受け付けておられるのですか？私が評価をしたときは、95名の方が評価しておられたようですが……………このサイトのシステムは、100名ではありませんでしたか？ (2014年8月17日 20時) (レス) id: 4e87b81b48 (このIDを非表示/違反報告)
P(リン)(プロフ) - kum.Aliさん» 応援ありがとうございます！とても励みになります。拙い文章ですが、頑張ります！ (2014年3月27日 19時) (レス) id: c342c49956 (このIDを非表示/違反報告)
kum.Ali(プロフ) - ファンタジーって素敵ですよね！あ、いきなりすみません。読んでて文章構成もストーリ性も素敵だなぁっと思ってついコメントを…。羨ましい限りです！ 応援してます。これからも更新頑張って下さい^o^ (2014年3月25日 9時) (レス) id: 058c904860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：P(リン) | 作成日時：2013年11月2日 22時
