やっと話せた sh #16

#14 ページ15

※巨side※




柳田「みんなで何みよるん？？」


俺がその声でバスを見ると笑みを湛えた松田さんや拓也がジッと見ていた


拓也「あの人 巨さんの･･･ 巨さんの？？なんだっけ？」

柳田「巨の女？？マジで？あいつおったん？」

巨「声大きいです 違いますよ」

柳田「俺、今の娘タイプ！紹介してや」

巨「絶対 嫌です」

柳田「なんでぇ！いいやん」

巨「奥さんいるでしょう？」

柳田「あのね 巨くん 浮気しようってことやないんよ？わかる？」

巨「俺のファンだから絶対ダメ！」

柳田「なんなんそれ(笑)そーなん」





バスは生目に着いた


いないと分かってても彼女がいつもいる場所を見てしまう


(あっ 柳田さんのせいでハガキ読むの忘れてた)


着替えて集合する前 自分に気合を入れるために

彼女の書いた文字を読む




サインに驚いたけど、でも嬉しくてユニを抱きしめちゃったとか

(可愛いじゃん)

あまりよく覚えていなくて飲めないお酒を飲んだこと
後悔してます 東浜選手にご迷惑おかけしたこと
心が痛みますごめんなさい。

(大袈裟だよAちゃん･･･)

でも巨くんの背中が広くて温かくて優しかったことだけは覚えていて
夕べの私を支えてくれたのは巨くんでした
ありがとう。
あまりと言うか無いと思いますけど、巨くんに困ったことがあったり
なんか買って来て〜でもいいですよ？私でよかったらお願い聞きますから
お詫びにはならなかもしれないけど･･･
福岡から戻り次第 生目には行くつもりです！
やっぱり投げてる巨くんが見たいから
怪我をしませんように A



読み終えたハガキを大事にロッカーにしまうと

気合を入れ直す



その日の昼 ランチ特打を終えた松田先輩から声がかかった

松田「巨、次の休み予定ある？」

巨「今んとこないっすよ？何かあるんですか？」

松田「ゴルフ付き合わん？」

巨「いいっすよ 他に誰がいるんですか？」

松田「慶三に声かけるわ 巨は？誰かおらんの？」

巨「ん〜特にはいないっ…あっ!!」

松田「なんやねん」

巨「1人います！誘いたい人」

松田「おぅ 決まりや4人で回ろな」

巨「はい 裏のゴルフ場でしょ？」

松田「そや トムやでトム」



俺は気晴らしにAちゃんを誘ってみようと考えた







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