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ニット帽と服を部屋干しして、
兄さんにLIMEを送った。


Aごめんね


ベッドに凭れるようにして座る。
兄さんが僕に甘いように、
僕も咲に対して甘い。
遺伝なのかな。


まふまふ全然! でも今度やろうねっ!


ロック画面に通知が来る。
そらるさんからも「いつ暇?」と来ていた。
後で返しとこう。


机にスマホを置いて、
座ったまま目を閉じた。
ちょっと眠いし、僕も寝ようかな。


今日は学校歩き回ったり
手当したりで、いつも以上に疲れた。
思いの外すぐに、僕は夢の中へと入り込んだ。



多分、その夢。



お母さんが微笑んでいる。
目元は見えない。
多分、僕が覚えてないからだ。

気になり、
お母さんに手を伸ばした。

でも、触れた途端に
霧のように消えていってしまった。

驚いて目を見開く。
すると、「A」と
今度はお父さんの声がした。

慌てて振り向くと、
事故の時負った怪我で血塗れの
お父さんが、無表情で立っていた。

くらっと目眩がした。
怖い、と思ってしまった。


「おまえのせいだ」


身を強ばらせた。
そう、僕のせいだ。
僕を助けたせいでお父さんは死んだ。

声が出ていたって、今は何も言えない。



「おまえのせいだ」



声がたくさん反響して、
頭をぐちゃぐちゃに困惑させた。
震えが止まらなくなり、息切れが段々激しくなる。


ごめんなさい、ごめんなさい
僕のせい、その通り
許して


叶うはずもない。



わかってる。



ぼろぼろと涙が出てきた。
目元を腕で覆い、蹲る。

不意に、肩をぽんっと叩かれた。

恐る恐る振り向けば、そこには
咲がいつも通りに笑っていた。


同時に、お父さんが忽然と姿を消した。


ほんの少し安心して、「咲......」と
言うや否や、彼は何処からか
現れた横断歩道へ飛び出した。


赤信号だった。


えっ、と絶句したところで気づく。
僕、声、出てる......?


全速力で追いかけた。



「待って、待ってよ咲......!!」



だが、間に合わない。
次の瞬間、彼は轢かれて
また霧のように消え去ってしまった。



ぺたん、と座り込んだ。
後からまた涙が溢れ出る。


なんで、なんでみんなこうなるの。
神様、僕はあなたを怒らせてしまったのですか。



わからない。




コツ、と靴の音。
僕の目の前に、誰かが立っていた。






顔を上げれば、そこには______。

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霊火@nightrainbow.クリスタ(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年7月26日 16時) (レス) id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Re: x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2017年3月11日 3時

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