証拠隠滅 ページ36
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…。
首が…痛い。
そして頭も重い。
「…うっ…………」
重い重い頭に何とか働きかけて瞼を開けさせれば、何処となく見覚えのある天井が今晩はした。そして、視界の端でサーモンピンクが揺れる。
「A!!」
「え…?神楽…ちゃん?」
サーモンピンクの正体は神楽ちゃんの髪の毛だった。いや、本当に神楽ちゃん?何でこんな所で遭遇??本物なら何で神楽ちゃんが私の顔を覗き込んでいるのだろうか…いや、ここは一体……?
覚醒しきらない頭で一生懸命考えても答えは出ない。私はさっきまで銀さんと一緒に坂本さんの元へと行っていて、それで隊長に会って…?その後どうしたんだっけな??
「銀ちゃん!A起きたアル!!」
「え、銀さん…?」
襖に向かって神楽ちゃんが大声で叫ぶ。良く良く見回してみればここは万事屋だった。前に着替えで使わせて貰った和室である。廊下から足音が段々と近付き、部屋の前で止まるとガラッと襖が開いた。
「おー、やっと目ェ覚めたか」
現れた銀さんはいつもの着流しの上にエプロンを着た姿で方手にはおたまを持っていた。何というかお母さんみたいだ。取り敢えずそのツッコみは隅に置き、私は今一番聞きたい事を口にした。
「あ、あの…私どうして万事屋に?」
隊長が私と銀さんが話している時にやって来て、デートの誘い文句が分からなくて隊長に頼った挙句にとんでもない事を口走られて。それで隊長と一悶着あった所までは覚えている。
けれどそこから先の記憶がなくて、今は何故か万事屋の和室で眠っていた。あと何だか首が痛いのも気になる所だ。
「あー…お前ね、刀の柄で思いっきり首落とされたの。沖田くんにね」
「はい?」
「ありゃ俺もヤベェなって思ったよ?ドスッてめちゃくちゃ重い音だったし正直このままだと前科一般かも知んねェなって。だからこのまま証拠隠滅と洒落込んでお前を埋めようかと…」
「酷くないですか!!??」
いや何で隊長が私を殺しにかかったのかも分からないけど銀さんも何でそこに加わろうとしているのか。「いやだってお前の大好きな上司がお縄につくんだぞ?」とか何とか言ってますけども。
「そのデリカシー私の方に向けてくれませんか!?死者をいたわる気持ちとか無いんですか!?」
「いやお前生きてんじゃん」
「生き埋めにしようとした張本人に言われるなんて思ってもなかった!!」
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lying doll(プロフ) - 佳菜子さん» お久しぶりです(`°ω°´)そんなそんな!勿体無いお褒めのお言葉光栄な限りです!これからもちょくちょく頑張っていくのでよろしくお願い申し上げます( ´ ▽ ` )ノ (2017年1月8日 14時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
佳菜子 - doIIさんお久しぶりです!続編おめでとうございます(*´∀`*) 文章などがとても綺麗で思わずこの物語に引き込まれてしまいます(*^^*) これからも無理しない程度に頑張ってください! (2017年1月8日 11時) (レス) id: 9f42f2c5eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月ヶ瀬ましろ | 作者ホームページ:http://twitter.com/hearty__smile
作成日時:2017年1月4日 13時